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コラム

「FAQ&コラム」は、ジャンバリテレビの意向に添って、当社代表中野が執筆・出演をさせて頂いております。
来ジャンバリテレビで有料の掲載を、サービスの一環として皆様にご覧頂ける様に当サイトに転載させて頂いております。
なお、文章および表現等はジャンバリテレビの会員様向けの内容となっておりますので、予めご了承下さい。




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2015/03/25

ついに最終回、と言う事でゴトについて色々とまとめてみよう。

 

残念ながら最終回とのことで、色々と思っている事をとりとめもなく書きなぐってみたい。長文になることをご了承願いたい。
さてさて、ゴト師が現れたのはいつの頃からだろう。広義で言えば「パチンコが出来たその日から」と言えるのかもしれない。昔のパチンコ屋は、島の中に人が入っていて、大抵は女性が玉の補給などを行っていた。
昔ある映画で、美男で有名な俳優が、「お姉ちゃん玉が出ないよ」と言うと、中の女性が顔を出し、男前だとわかると玉をジャンジャン出した、と言うシーンを子供心に覚えている。これだって広義の“ゴト”と言える。

 

さて、我がA・P総研を設立したのは1996年の事だった。その頃はパチンコ必○ガイド誌に「回胴無頼帳」なる連載小説を書いていた。その連載を始める前の二年前からパチンコ丸○情報誌に「パチプロ放浪記」を連載しており、それを読んだパチンコ必○ガイド誌からの依頼を受け、同紙にも連載を始めた。
結局「パチプロ放浪記」を三年間、「回胴無頼帳」も三年間書き上げた。真ん中の一年がダブって二誌に書いていたので、合計5年間も連載小説を書いていたことになる。元々小説好きだったので書きたくて始めたのだが、締切を守るということがこんなにも大変なのかと痛感した次第だ。
その時の経験がこうやって生きているのだから、生きているということは点ではなく線なんだなと、これもまた改めてつくづく感じている次第。
さらにその時のパチンコの副編集長が「吉良氏」で、スロットの副編集長が「大崎一万発氏」である。両氏とも我が故郷高知県の出身で、奇なる運命を感じる。

 

さて、ゴトについての思い出というか体験を書き出すとおそらく50Pくらいになってしまうので、どうしたものかと考えていると、先日「オウム真理教、サリン事件から20年」と言う特番を見て、ある事を思い出した。
その“ある事”とは、電波ゴトだった。なぜオウム事件から電波ゴトを思い出したのか。それは、私がオウム真理教のある物を実際に“被った”事が有ったからだ。

 

これは、関西のホールさんがある業者を訴えたことが発端だった!
このある業者とは、ゴト師でも無く、パチンコ関係の業者でも無かった。ホールの横でビルの建築をしている建築業者だったのだ。
では何故建築業者が訴えられたのか?

 

(1)あまりにも騒音が大きくお客から苦情が出たから。
(2)重機を動かした時の振動でお客からの苦情が出たから。
さてさて、どっちだろうか?
実は、苦情どころかお客は大喜びだったのだ!

 

なんと訴えた理由は「隣の建築現場で使用している重機から発生する電磁波により、異常に大当たりが続出し被害を被った」と言う内容だった!
驚いたかな? 前代未聞の訴訟劇。当然裁判官もこんなこと初めてだし、異常な大当たりが出たとしても、それと重機の電磁波の因果関係などを立証出来るものだろうか。
そこでゴトの権威?でもあり、電波や電磁波を研究している私に、TBSからキャスターとして依頼があったのだ。
「キャスター? 解説じゃ無くキャスターですか?」
最初のTディレクターの電話に私ですら驚いて聞きなおした。Tディレクターとは、何度かNEWsを一緒にやっているので旧知の仲だ。
その理由を聞いて大笑い。「そんな馬鹿なことが起きるわけ無いじゃないですか!」
ただし、巷では電磁波によって偶発的に大当たりが発生すると信じられていた。

 

と言う事で、私がキャスターとなり、同志社大学京田辺校舎にて、理学博士「荻野晃也先生」に訪問する事になった。
荻野先生は、著書に「ケータイ天国電磁波地獄」という本を書かれており、電磁波では日本の権威の方である。ちなみに荻野先生によると、世界では毎年、電磁波による人体への被害についての学会が開かれているとのこと。
しかし、テレビ(今回がテレビの取材だから言い難いが)や雑誌などが取り上げる事は無い。何故なら、携帯電話を作っている会社が、テレビ局の大スポンサーだから、である。

 

当初荻野先生は、何故パチンコの事で自分のところにテレビ局が来るのか、分かっていなかった。Tディレクターが簡単な説明と私を紹介してくれたので、そこからは私が荻野先生に説明をした。

 

説明を聞いた先生は、ゲラゲラと笑い「中野さん、そんな事をやって何になるんですか?」と子供のような顔をして私に質問を返してきた。
私がパチンコに於ける電磁波を理解してもらうために持ち込んだ、電波発信機を見せた時の事だ。
「先生、これをやると一ヶ月に300万円くらい稼げてしまうんですよ」
「え〜!! そんなに稼げるもんですか、そりゃあ命をかけてもやるか〜!」
先生はその発信機の出力が200Wにも上り、それを体に巻きつけてゴトを行うことを知って、「そんなことやったら命に関わりますよ」と言っていたのだ。
そう、つまりゴト師は命をかけて電波ゴトを行っていたというわけだ。

 

荻野先生とはテレビの取材というのを忘れて、色々なお話をさせて頂いた。
その折に、「中野さん、これ知ってますか?」と言って持ってきたのがこれ。

 

なんと、オウム真理教教祖「麻原彰晃」の念波を送り込むために作られた“ヘッドギア”だったのだ!
こんな騙しの道具を使ってでも、信者を洗脳し続けた麻原に対して、今思い出しても怒りしかない。

 

さて、本題の「隣の重機から発生する電磁波で、大当たりが誘発されるか?」についての結論だが、「全く有り得ません!」である。これは荻野先生に聞くまでもないことだったのだが、まあ小生が言うよりも理学博士が言われた方が、信憑性も高いので、それは仕方がない。TBSには、この貴重な体験と荻野先生と面談する機会を与えてもらった事を感謝している。

 

となると、肝心の「何故そのホールでは大当たりが頻発してしまったのか?」については、どうなったのかß。
結論、「そこに電波ゴト師が出入りしていたから」で有る。今回のことをきっかけに、TBSから可能性はゴト師であることを伝えてもらい、弊社の電波感知器を取り付けて貰ってからは、導入当初に発報が相次いだが、しばらくすると出率が落ち着いた事でも明らかである。

 

さて、斯様にゴトに関する事件は辛辣なものや、人間の悲喜交々に纏わることもあり、20年間を振り返ると相当な数の思い出?がある。裏切られもしたし、私を信じてついてきてくれた社員、いつも支えてくれたお客様。
そして、このジャンバリの様な場で私の発言を取り上げてコラムを書かせて頂いたりと、感謝しても感謝尽くせない程だ。
また、いつの日か「裏サイト」が復活することを願って、ペンを置くとしよう。

 

2015/03/15

先日深夜でカジノの是非論をやっていたので、言いたいことが山ほどあり、今回くらいは業界に関するネタを書こうと、カジノについて筆をとっていたのだが、やめた。正直言えば、カジノに関する話をこのコラムで書いても書ききれない。つまり中途半端でしかなくなってしまうので、やめた。前置きが長くなったが、何かの機会があれば書き下ろしたいと思っている。

 

これを書いているのは3月9日である。巷では3・11の事をテレビでも新聞でも、わんさか取り上げている。もちろんあの日のことは忘れない。折しも金曜日、我が社では月に一度の幹部会議を開いている真っ最中だった。「わ!揺れている」この一言がただ事ではない大事件の序章だった。揺れは次第にというより一気に強くなりビルを揺らした。7階にある我がオフィスも大いに揺れた。「関東大地震がついに来た!」私は声を出すと舌を噛みそうだったので、心の中で叫んだ。私は大阪の大学を中退し東京へ出てきたとき、あまりにも地震の多さに、その頃から近々関東大地震が起きると信じていた。
その為に、地震が来たらどうするかを自分で決めていた。

 

(1)まずは部屋から飛び出さない。飛び出せば上から落下してくる、例えば割れたガラスに当たってしまうかもしれないから。
(2)社内ではどこが一番安全か?
社内は70坪を超えているのに真ん中に柱がない。「床で支えているから大丈夫です」とは不動産屋の弁だがまるで信用できない。大地震が来た時に最も危険な場所は中心部で、真っ先にそこが崩れ落ちてしまう、私はこう思っている。社内でそんなことを言っていると、誰も会社に来てくれなくなるのは困るので黙っているが・・。
(3)ではどうする?
床が抜け落ちてもビルの外枠が崩れ落ちることはない。そこで、大地震の際には社内から飛び出さずに窓枠に飛びつく、と決めた。
(4)実際にどうしたか?
もちろん全員社外に飛び出て行った。「私が社外に出るな、危険だ!」と叫んでもパニクっているので吾が先とばかりに飛び出してしまった。落下物に当たらないことを祈るばかりである。
(5)社長がいない!
ビルの外に出たみんなは無事を確認するため、そこにいる面々を確認し始めた。
「まずい、社長がいないぞ!たっ大変だ!」揺れが落ち着いて社内に戻ると「社長、社長どこにいるのですか?」と探し回っている。
「おーい、俺はここだぞ」「しゃ、社長、何やってるんですか?」窓枠に飛びついた自分を見て驚いていた。

 

さて、当然のごとく家も地震保険に入っているし、昔は八ヶ岳にある地震研究所にも個人的に毎月お金を払い、地震予測を取り寄せていたこともある。
ある時、そう約15年ほど前、「今年の暮れ頃に、駿河湾から富士山の麓にかけての関東平野の西側に大地震が発生する!」とのFAXが届いた。その事を知り合いに話すと「ほ、本当ですか⁉︎ 実は先日山梨のゴルフ場に行ったところ、キャディとやけに静かだねと話したんです。だって、鳥や獣の声や気配が全く感じられず不気味でしたから・・」それを聞いた私の方がびっくりした。「今度こそ本物の地震がやってくる!」確信に近い予感があった。
さらに神奈川の方は、「私は釣りをするんですけどね、大きなネズミが係留ロープを伝って船に入っていくのを見たんです」との事。「これは間違いない、大地震がやってくる、大変だ!!」

 

さてどうしよう。確証はあれど、周りの人に「逃げろ、大地震がやってくるぞ!」なんて言っては変人で捕まってしまうだろう。取り敢えず社員や近しい人たちには伝えた。もちろん女房にも言った。「お前と子供達だけは四国の家に帰ってろ!」「あなたはどうするの?」「俺は東京の最後を見届ける」「気を付けて下さいね」冗談のように聞こえるだろうが本当の話である。

クリスマスイブの日に行った散髪屋では、さっきの実例と「大地震が来るから年末休みに入ったらすぐに東京を離れたほうが良い」と説明した。
「娘がスキー合宿に行っているんですけどどうしましょう?」聞けば長野の白馬とのこと。「西関東に大地震が来るのだから白馬も大変な被害に遭うよ」と話し、結局散髪屋の先生(有名な先生で、後に平清盛役の松山ケンイチを剃髪した方)は、従業員を地方に行かせ、娘さんは合宿から引き戻し、家族全員で北海道に飛んだ。私は「これで被害に遭う人を少しでも減らすことができた」と喜び、「いつでも大地震の野郎、かかって来いや!」と身構えて待っていた。

 

さてさて、年末になっても一人で見る紅白歌合戦も、年を超えても芸能人隠し芸大会が何も変わらず放送されていた。内心“まずったな!”と思っている俺に、「学校が始まるからどうしますか?」と女房から優しい口調で質問。
しかし優しく言ってくれたのは女房だけ。年明けの仕事が始まる頃には「なんだよ、いつになったら地震がやってくるんだ⁈」「全然揺れやしないじゃねえか!」と、お叱りの言葉が・・・。
まあ予測したのは自分ではないとしても、それを信じて風潮して廻ったのは自分なので仕方ありません。でも全く揺れませんでしたね、ピクリとも。
と言うことで地震予測が大変困難なことは、この時の事も証明しており、3・11でも証明されているわけですよね。そして温泉が出るところは全て活火山があるということも。つまり日本は地震大国であり、活火山の上に成り立っている国土であるということです。関東大地震は30年以内にやってくると言われています。死者はどれ位になるのか、首都として機能するのか、経済として支える基盤はあるのか、考え出したら悩みは尽きません。なんとかしてください安倍首相。

 

PS:3・11の行方不明者、亡くなった方は2万人を超えています、大災害です。今でも生活に苦しんでいる未曾有の大惨事です。
ただ、3・10の東京大空襲も忘れてはいけません。100回を超える東京空襲の中でも取り分け被害の大きかった3月10日は、死者が10万人を超える大被害をもたらしたのです。これはやむを得なかった自然災害ではなく人災なのです。
アメリカと日本が戦争をしたことを知ってはいるけれど、実感として感じられない若い方は多いと思います。このコラムが掲載されるのは3月15日です。10日に東京大空襲があったことが忘れされていないことを願います。

2014/12/25

当然日本国民であれば、直接税、間接税を支払っています。

 

直接税とは収入から差し引かれる税金で、間接税とは消費税などのことを指します。
さて、直接税とは累進課税により、収入の少ない人は少なく、多い人は多く払うことになっています。

 

そして「日本の法人税は高すぎる」と言う声を聞いたことはありませんか。

そういった声だけを聞いていると、諸外国は日本より安い税率だと思い込んでしまいますよね。
確かにシンガポール17%、イギリスの23%、ソウルの24.20%と比べ、東京は35.64%と高いと言えます。

 

ところが企業が実際にこの税率通りに支払っているというわけではありません。

三井住友は僅か0.001% 600万円、ソフトバンクは0.003% 1000万円しか払っていないではありませんか。
アリババで数兆円を稼いだ会社だから、どれだけ税金がかかるのか気になっていましたが、たったこれだけ? 勘違いしないでください、アリババの税金は来年度に加算されるはずです。

 

しかしこれだけ誤魔化されて(失礼)いるのなら、4兆円からも税金を負担しないかもしれませんよね。

 

この様に資本金が5億円を上回ると、税金の実行負担率は激減していきます。
我々が支払っている消費税は、生きるために仕方のない食料品や水光熱費にまでかけられ、否が応でも支払っています。
「消費税増税やむなし」と思っている方々、この大企業の納税は酷すぎませんか? 消費税が5%から8%へ上げられた理由は法人税減税の穴埋めのためです。

さらに10%に上げられるのであれば、こういった企業から取れば上げる必要があるどころか、実際には0%でも構わないのです。
この歪んだ税制を根本から見直ししてもらわなければ、我々一般国民の生活は、いつまでたっても良くなることはあり得ません。

 

2014/12/15

「パチスロ規制強化」が行われて駆け込み持ち込みが相次いだが、11月末をもって打ち切られた。さて来年はどうなるのか?
今回の規制は9月16日に型式認定持ち込み分から実施すると、3日前の13日にメーカ通達が届いている。

まずは少し遡るが、8月28日に保通協から日電協へ打診のようなことがあった。

故にメーカーはその時点で「パチスロ規制強化」はわかっていた。保通協の機先を制しようと、9月12日に日電協の副理事S氏が、「今後のスロットはサブ基板の機能をメイン基板へ移行することを考えている」と先手を打った。

それを無視した形で通達が届いてしまった。
その強化内容は知っている方も多いので詳細については語らないが、一言で言うとメダル持ちが良く、ダラダラと長〜く遊べる台となった、である。

 

とにかく、その為に駆け込みで「現行ペナルティ*」が使える台の申請が相次いだのだが、おそらく人気機種となるのは以下の3機種と思われる。
まずは来年初頭に導入される予定だった「アラジン」だ。しかしややずれ込み二月になる見通しだ。
同じく二月に導入されるのが「サラリーマン金太郎」、こちらの方がやや早く導入開始となるかもしれない。
三月には「ミリオンゴット」だ。
予測だが、28年の末ごろまで使えるのではないか。
そして今年の12月以降の申請遊技機は「新規ペナルティ*」となり、来年12月1日より新台として入れることができる遊技機は、「ART機能の主基板移行機」「ノーマル機」のみとなる。

 

来年は以上のことからスロット人気に拍車がかかると思われる。しかし年末にかけて下火となり、28年から暗雲が立ち込めるのではないか。この部分の予測はぜひ外れて欲しいものだが、いかに。

 

*ペナルティとは、特定の押し順以外で遊技すると、一定のゲーム間、ARTの抽選を行わないこと。

2014/11/25

20日より、弊社のホームペーが大リニューアルされ、新コンテンツ「世界一タメ?になる、ぱちんこTV!!」がスタートしました。
もうご覧頂いた方も多いと思いますが、いかがでしたか?
小生とY子なる女性との掛け合い漫談? のような解説どうですか?
もちろんこんなことやっていると批判の嵐は避けようがないでしょう。

 

まあ、ありきたりな事をやってもつまらないですからね、楽しんでくれる人が楽しみ、楽しめない方は見ないでね、って感じでやってます。
一回目はチョットY子の表情や返しが硬いのは、勘弁してやってください。
何と言っても、脚本も打ち合わせも無しに、“ただ俺の話について来い!”って一発本番でやったもので、私からは良くやってくれたな〜、と感謝しているほどです。

でも二回目は期待してくださいよ。慣れたので相当に良い感じになってきました。

 

ゴトの話も少しはしておきましょう。「涼宮ハルヒ」のど突きゴト、「攻殻機動隊」の電波ゴトなどはご存知ですかな?
さらには「嬢王」での磁石ゴトと言うように、またまた最近では多様化されてきてしまいましたね。昨年の今頃はエアークレマンかショートゴト一色だったのですけど。

2014/11/15

先日TBSのゴールデンに出演させて頂いた。
万引きやら故紙泥棒等が出ている中で、わずか3分間の出演だった。多くの人は「なんだ、随分短いな!」と思われた事だろう。小生もそう思った程なのだから。番組の収録はこれだけ撮ったのに放送はこんなものか、と言うのは万事の話で、ガックリとはしたが落ち込む程の事ではない。
ただ、勉強会等をホールで行った模様が全てカットされていた事は、その時の収録に協力して頂いた方には、さぞやガッカリされた事だろう。

「今度俺テレビに出るんだぜ」なんて友達や親、はたまた親戚一同に連絡をしたかもしれない。小生の様に出演慣れしていると、さして自慢する話ではなくとも、初めての人が興奮するのは当然の事だ。

さてさて、先日TBSの「Tプロデューサー」から電話をもらった。
その理由は、「是非お会いしてお詫びと説明を・・・」と言うものだ。前記の様にこの様にカットされる事は慣れているので、何とも思っていないので気にしないで下さいと伝えても、「いえいえ、それでも一度どうしてもお会いしたいので」と食い下がって来る。そこまで言うのならばと訪社してもらった。

「あんなに長く収録にご協力頂いたのに、殆どがカットになって申し訳ございませんでした」
「いえいえ、何度も電話で言いました様に、全く気にしてませんから」
「そう言って頂ければ何よりです。ただこれをご覧頂きたいのです」

と予想にしていなかったグラフを出して来た。
「これは全局の視聴率を一分間ごとに折れ線グラフで表したものです」
はて、何の為に此の様なものを見せるのか理解に苦しんだが、初めて見るグラフに興味が湧いた。

「実はここを見て下さい」そこは小生が出演した時間帯だった。
「それまでN放送に負けて二位だったのが、この瞬間一位に上がり、そのまま終了時間まで一位を続けたのです」
その説明を聞いても「へえ〜」ってなもんです。
「しかも、20代の女性と50代の女性の視聴率が一気に上がってるんですよ」
確かに一番上には放送した内容が書かれており、小生が出演した番組名も書かれていた。そして、折れ線グラフの色や形を変えて、性別と年代別が一目で分かる様になっている。
「なんでまたこんなに急に上がったんですか?」
「そこなんですよ、特番だったので終了後の会議で話し合ったんですが、ここにみんな驚いたんですね、結局パチンコのゴト関係について、女性が非常に強い興味が湧いていたと言う結論になったのです」

「な〜んだ、俺のファンが全国にこんなにいたと言うわけではないのか・・・」
なんて下らない事を思いながらも、それにしても凄い、本当に急上昇してる。
と言う事で、「来春にも特番をやるのでその時は大幅に枠を取ります」と言われた。
「それなら折角ですから、今度の上野の講演会も撮ったらどうです?」
「分かりました、一部を通しで撮らせてもらいます」
とのことで、上野の講演会は二部講演だったが、最初の一部の一部始終をTBSのカメラが納めてくれた。
これをいつ使うか決まっていない。来春の特番に使うのか、または年末に放送をするのか。どちらにしても自分も知らなかったパチンコファンの心理が少々見る事が出来た貴重な体験だった。

2014/09/25

10月8日放送のTBS「実録!犯罪列島2014」の収録中。
このコラムが放送の前にアップされるかどうかわからないが(何故なら締め切り日に書いているから)、チョッと撮影の裏話をば。

今回と同じような話を日テレからも頂いた。「世直し」と言う番組で加藤浩次さんがキャスターを努める。その番組は犯罪者に芸能人が突撃し、被害者に謝らせたり罪を認めさせる内容だ。
「それって芸能人がゴト師を捕まえるって話ですか?」
「そうです、今から数ヶ月かかっても良いので(この話は四月頃、放送は10月予定)、中野さんがゴト師を発見し、そいつを芸能人(武井荘の様な)が捕まえるって感じです」
「感じって、そんなことをしたらその芸能人刺されちゃいますよ」
「え〜、そんなに危ないですか!?」
「当たり前でしょ、結婚詐欺師のような腑抜けた輩ではなく、犯罪組織の人間ですよ」
と言う事で、その番組の取材はお断りした。

今回のTBSは、いつもの犯罪を解説するパターンなのだから、まあ問題は無いだろう。問題が有るとしたら“ART”を打った事の無い人にどうやって説明をすればわかってもらえるか?
このコラムの読者に説明するまでもないだろうが、以前の様に、「セットを完了すると後10G以内で大当たりを引きますよ」と言うものではない。
昔は盤面に7が揃い、凄い勢いで360枚が払い出された。しかし“ART”では大当たりを引いたかどうかもはっきりせず、ダラダラと出てくるので払い出しの豪快さも無い。勿論打っている人にとっては、簡単にプレミアムを引き当て“ART”に突入するのがわかるが、とにかくディレクターに説明をして実演をしてもピンと来やしない。
それをテレビの前の視聴者にどうやって伝えるか。社内収録は、実行現場のビデオを見て解説したり、裏基盤のセット打法を見せたりと約5時間を掛けた。
この後も、現場撮りをしなければならず、ホール様との日程が中々合わないので日曜の夜に撮る事になった。
その日は私のメンバーコースの一年で最も大きな大会の予選の日。朝から10時間以上はゴルフをしている日である。なんともため息しか出て来ないが、まあゴトの撲滅に役立てるのだから少々我慢をしなければならない。

2014/08/15

先日、日遊協(日本遊技協同組合)様にて講演会を行った。
今回は、日遊協様の中のセキュリティに関わっているスペシャリスト、約30名に対しての講演だ。
当初、講演依頼を受けた時、講演時間を1時間で行って欲しいとの事だった。
しかしスペシャリストを相手に、今更「ショートゴトの手口は」「裏基盤は」等の説明をして何になるのか。
「それなら、ゴト師が来たときの対応を何例か交えた話の方が、実戦的で役に立つのではないでしょうか」
「それは面白いですね」
「しかし、それなら1時間では出来ませんよ」
とのことで、異例の1時間40分を頂き講演会を行う事になった。

その為に、対応を実演で行うと考えたのだが、やはりその時の役者(弊社社員)の出来不出来に左右されるので、プロのカメラマンに撮ってもらい編集したものを持って行く事になった。
さて、冒頭では「皆さん、ゴトってなんですか?」の質問から始めた。恐らくそんな始まりをする講師はいないので、ぶったまげた事でしょう。
終止そのような乗りで講話を行い、対応ビデオでは4パターンを見せ、その都度、“どこが対応として不適切だったか”“どうすれば良かったか”をディスカッションして進行した。

翌日、日遊協の担当者の方からは「本当にお世辞抜きで評判がすこぶる良かったです、ありがとうございました」との連絡を頂いた。
セキュリティと言う言葉では、あまりにも広く広がりすぎ、かと言ってゴトの手口だけに絞ってしまっては全体を把握する事が出来ない。
いかに日遊協のセキュリティスペシャリストとは言え、我々程現場と過去を知り得る人はいないわけで、それが冒頭の「ゴトって何ですか?」から始まったと言うわけだ。
読者の皆様も、「ゴトって何だろう?」と考えてみませんか。これはゴトの種類を聞いているわけではありませんよ。

2014/07/25

橋下徹大阪市長は、「今のパチンコ景品交換システムは極めてグレー」と発言した。さらに「IR法案でカジノをルール化するならパチンコもルール化して、もっと課税すべきだ」と述べた。
自民党からもパチンコ税創設が議論されていることからも、パチンコ税が設立されるのは避けられないかもしれない。しかし、単に換金時に課税すると言うだけで問題は解決されない。この数十年間グレーだった換金問題を解決せずに、増税だけすると言うのは、なんとも片手落ちと言わざるを得ない。
もしかしてカジノを優遇し、パチンコ業界を淘汰したいとでも思っているのだろうか。
確かに生活保護費をパチンコに費やしている人も多くいる。以前より電気を節電しているとは言え、未だに大量消費している。働きもせずにパチンコばかりやっている若者等の批判も有る。
しかし、パチンコ、スロットは日本の文化であり、それを楽しみにしている遊技者が1,000万人を超える大産業と言う事も理解して貰わなければならない。
私はこの業界を潰す事をしてはならないと思う。これを読んでいる人達も同様な意見だろう。増税をすれば倒産、廃業に追い込まれる店も少なからず有るはずだ。それが狙いかどうかは別にして、それで生活をしている人達を窮地に落とし込んではならない。
増税をするのなら三店方式を止め、それに使われていた経費が増税分と相殺されるなら、全く問題ないのではないか。
それが三店方式と言うとてもグレーな部分を一掃する事にもなる。
橋下市長や自民党の皆様、もう一度良く考えて下さい。

2014/07/15

大げさなタイトルから始まってしまったが、この意味に「レジャー白書2013」が発表している2012年の売上19兆円と、カジノ問題とを含んでいる。
カジノ問題については何度か書いているし、詳細について述べると大変な量となるので今回は売上減少について絞ってみよう。ただし、私が書くのに「売上減少の要因は・・」なんてやってもつまらない。チョッと視点を変えた話をさせてもらおう。

「レジャー白書」によると、最盛期は1995年の30兆円だったと言うから、その2/3に落ち込んだ事になる。参加人口の減少も大問題だろう。
競馬、競輪、競艇等の公営ギャンブルで1兆円を超えているところはどこにもない、と言う事を考えれば19兆円と言うのは、とてつもなく大きな金額のはずだ。
そもそも論だが、この売上とは何の事を言っているのだろうか。通常であればものが売れれば売上である。車が一台300万円で売れたら300万円の売上だ。P業界では客が1万円を使った、しかしその客が1万円を景品に交換した、これでは行って来いのプラスマイナスのはずだが売上は1万円と計算する。また同じく客が1万円を使った、その出玉を特殊景品に交換し買い取り場に売り、その売上を仮に1万円とし、その1万円を再度使った、結局全部すってしまった。この場合客の負け金額は1万円だが売上は2万円となる。
非常におかしな話でこれが19兆円の仕組みならば、単純に鵜呑みにする事は出来ないのではないか。
さらに、最もおかしな話がこの19兆円の売上が何の根拠の上に成り立っているのか? それは「余暇連」によるアンケート調査によるものだ。アンケートをまとめただけの根拠の曖昧な数字である。
今が19兆円なら、1995年は50兆円を上回っていたはずだ、と言う意見を多く聞く。私自身もそう思っている。
また今回のアンケートは大変多く返信されて来ている。しかし1995年のアンケートに返信して来たのはわずか1,000ホール程度だったのだ。この1割にも満たないアンケートを元に計算したのが、30兆円産業と言われる根源だったのだから、曖昧も良いところと言わざるを得ない。売上の計上の仕方、それをまとめるやり方、どれをとっても根拠の薄い数字を並べ、一喜一憂している事自体が間違っていないのか。業界を変える、いや変えなければ生き残れるのは極わずかな大チェーン店しかない、と言われているのだから、今やらなければならない事は山積みしている。これ以上言ってしまうとコラムの域を超えてしまうのでこのくらいにしておこう。

2014/06/25

前回はワールドカップが開催されるリオでの殺人事件について書いた。
その後、これを読まれた方はどう感じただろうか。実際に前回から今回までの間に、日本人サポーターが襲われた事件がニュースに流れている。読者の中にも耳にされた方が多いのではないだろうか。かようにこの街は犯罪の渦中に有る。
リオでは一日30人が殺されていると書いた。それを計算すると約年間一万人とものすごい数字だ。もう少し調べると、ブラジル(国全体と言う意味か)では、この10年間で15万人が殺されたと言うから、リオで10万人殺され、その他の街でも5万人が殺されている事に成る。身の毛のよだつ数字だ。

片や日本人のゴミ拾いが話題になっている。日本人のマナーや節度、震災の時の略奪をしないモラル、どれもが絶賛されている。見習うべき事だ。しかし世界では、そんなモラルや節度では計れない世界で暮らしている人々が何億人もいる。
例えば、「奴隷」が何人いるかご存知か。「奴隷」と「貧困」では全く意味が違う。奴隷は永久に奴隷としか生きて行く事が許されない。親が作った少額の借金の為に、子々孫々生きて行く限り奴隷としか生きられない。男は死ぬまで働かされ、女は「セックススレイブ」として働かされる。「性の奴隷」と言う意味だが、年を取ったり性病にかかったりすると殺される。男もセックススレイブとなり得る。この生きている価値を全く持つ事の出来ない人間「奴隷」が、世界に2,000万人いる。人間の強欲さは通常の世界の人間には理解できない。世界を旅すると目にする王宮は、全てと言って過言でない程に「庶民を自分の為にだけ生かす」強欲の政策を取った者達の象徴だ。立派な王様等は存在しない。長くなるのでこの辺りにしておこう。

2014/06/15

ついにワールドカップが開催となった。日本がどこまで勝ち進む事が出来るのか、注目されるところだ。
さて、今回のワールドカップがブラジルで行われる事から、私は非常に憂えている。なぜかと言うと、リオデジャネイロは世界最大の殺人都市だからだ。
十年程前に、リオにガーディアンエンジェルスの支部を作ろうと言う話が出た。日本代表のデュークが視察に行った。そこには街の外れにファーベラという貧民街が有り(ファーベラはブラジルの都市なら大抵有る)、仕事も無く暮らしている多数の人々が住んでいる。
子供達は街に降りて来て金を得ようとする。得る方法は色々だが、まともな手段等無い。例えば交差点で信号待ちしている車に近寄り金をせびる。金をせびる光景なら世界の至る所で見られるが、ここでは違う。それが観光客であり金を持っているとなると、子供が拳銃を出し強盗をするのだ。
また、12〜15年程前だったか、リオでサッカー大会が有ったとき、ある国の選手を乗せたバンが道を間違えファーベラに迷い込んでしまった。そして15名が全員殺されてしまった。

先のデュークがリオに行った時の話に戻そう。
「いや〜中野さん。さすがの私も恐ろしくなりましたよ」
と、NYのタイムズスクエアを健全な街とする為、麻薬の売人と売春婦をマフィアと戦い追い払った猛者とは思えない言葉だった。
「毎日30人の殺人が起きているんです」
私は耳を疑った。東京で殺人事件が一件でもあったら、そりゃあもう大騒ぎ。マスコミはこぞって犯人探しをし、被害者の事を調べ上げ、何がどうした、犯人はこんな奴だ、被害者はこんなに良い人だった、など暫くはこの話題で持ち切りとなるだろう。しかし、リオでは全く話題にすらならないと言う。
「リオのカーニバルもあるのに、本当ですか?」
信頼しているデュークの話であってもとても信じがたい話だ。リオのカーニバルを売り込む旅行会社も、
「安全ですが、日本でも祭りの時は皆さんエキサイトしているものですよね、ですから決して私たちがOKする場所以外には行かないで下さい」
等と言い、危険性を誤摩化す。確かに日本人は自ら街のへんてこな場所に出向く事は無く、素直な民族なので、
「はい、決してそのような場所には行きません」
と従ってくれるので、案外大きな被害には遭わない。しかしその裏では・・・

8日に日本代表がサンパウロ州ソロカバで公開練習中、わずか500mしか離れていない民家で三人が死傷する殺人事件が起きた。他でも銃を使った殺人事件が多発しているとニュースは報じている。
私の憂いは終わりそうにない。

2014/05/15

講習会では、自分だけではなく社員達にも持ち回りをさせ、壇上で喋らせる。
しかし巧く喋れない。

「いや〜、緊張しちゃって・・・」

実はそれだけではない。勿論緊張はしているが、巧く喋られないのは夢中になり、周りを見る事が出来ていないのだ。

私が大学を中退しある営業の仕事をしていた時、喋りの巧さを絶賛された事が有る。それは話術の面のみの話だ。今思えば、上司に巧く褒められ調子に乗っていただけかもしれない。
しかし、ある時一人の先輩に声をかけられた。

「中ちゃん、自分の話に自分で酔っていないかい?」
「酔うってどういうことです?」
「僕は昔俳優を目指していて、結構舞台やテレビのチョイ役にも出た事が有るんだよ」
「へえ〜、凄いですね」
「その時に監督から注意された事は、自分の演技に自分が惚れてどうするんだってこと」
「え! 役者ってその役になり切ってるんじゃないんですか?」
「だって役になり切ってしまうと、観客がどう見ているのか考えなくなるだろ? 例えば、夢中になって客に尻を向けて喋っていては、客に自分の声が届かないどころか失礼じゃないか」
「な、なるほど!」
「だからいつも、演技している自分を俯瞰しなければならないんだよ」
「ふかん・・・ですか?」
「そう、俯瞰。つまり自分を冷静に見ている第三者のような自分が、自分を高いところから見ている様に俯瞰する必要が有るってこと」
なんだか禅問答の様になって来た。
しかしその意味を理解すると凄く納得できた。
「なるほど、つまり自分の事に酔っているようでは良い役者になれないし、良い営業マンにもなれないってことですね」
「そういう事だよ」
と微笑んでくれた。

社員が巧く喋れないのは、この「自分を俯瞰する」事が出来ないからだ。もちろん、その理由を知っている私は何度も同じ事を社員に教えている。しかしそれを実行できる社員は残念ながらいない。

時々セミナーに出席する。それは経営学であったり、縦横学だったりする。
話が巧いなと思わせる講師は、間違いなく俯瞰している。
話が疲れるなと感じる時は、その講師が自分に酔いしれている事が多い。

「ほら私はこんなに知識が有るんだよ、みんな分かってるかい? 僕の話はこんなに素晴らしいんだよ」と心の底で思って喋っているのではないだろうか。
勿論、真相は分からない。私が勝手にそう思っているだけなのだから。

だが俯瞰している講師は、実にアクセントの付け方が巧い。抑揚の付け方と言った方が分かりやすいか。自分が喋っている姿を見ている第三者の自分が、「ちょっと間伸びしてるぜ」と自分に囁くと、間髪を入れずに「それがですね!」と一オクターブ高い声を出す。ちょっとカッタルクなって聞いてた聴講者も、そのオクターブに反応し背がぴしっと伸びる。

もう一つ有りますね。
「ちょっとそこのあなた、これについてはどう思いますか?」
なんていきなり指名するものだから、こりゃあ油断していたら大変だ、と聴講者は緊張感を持って聴かざるを得ない。自分ではなく周りを見れている証拠だ。

私は自分の講演会で満足した事は一度も無い。
しかし助手を務めた社員達は「今日の講演は素晴らしかったです、皆さんも夢中になって聞いていましたね」「いや〜、必死になってメモしている人が沢山いましたよ」等と褒め合っている。
不思議でならない。俯瞰した第三者の自分の意見は違う。
「もっとあそこではこうした方が良かった」
「あの時はまずこっちを説明し、それからあっちだろ」
等と、批評家のごとく私を責め立てる。
まあ皆様にここまで考えろと言う気はない。

しかし、この「俯瞰する」は、皆様方の会議の席でも多いに役に立つのではないでしょうか。ぜひお試し有れ。

2014/04/15

入学シーズンですね。
街には新入社員や新入生が溢れています。自分もそんな時が有ったな〜と、何となく行き交う人々を懐かしく眺めておりました。その時、突然自分が大学に入った時の事を思い出しました。
とてもくだらない話なのですが、自分に取っては大きな事件を・・・。
一人暮らしを初めて間もなくの頃(厳密には高校時代から下宿をしていたので、大阪に行った頃と言う事です)、中華料理屋に入りました。
そこで初めての文字を目にしたのです。

『チャーハン』

「へえ〜、こんな食べ物が有るんだ」注文してから、どんな食べ物が出てくるのかワクワクして待ちました。そして出て来たのは当然チャーハン。誰が見てもどこから見ても立派なチャーハンです。

しかし私は、「おばちゃん、俺が頼んだのはチャーハンだけど・・」

怪訝そうな顔をするおばちゃん。
「それチャーハンですけど」
「え! チャーハンを頼んだんだけど・・」
噛み合ない会話に益々怪訝そうなおばちゃんは、中のオヤジ(多分旦那)に向かって、
「これチャーハンだよね」オヤジはちょっと怒りながら、
「チャーハンだよ!」
何がなんだか分からなくなる俺。
「これってどうみても焼き飯だよな・・・」
と仕方なく口に運ぶ。食べてみてもやはり「焼き飯」。

当たり前です。焼き飯の言葉違いがチャーハンなだけですから。しかし田舎者の私は外食を殆どした事がなく、下宿時代も賄いを頂いていたので、自分一人で食堂に行きメニューを見て注文をすると言う事を、殆どした事がなかったのです。そして、家で作られる目の前のチャーハンと同じものは、『焼き飯』だったのですから。

食べ終え勘定を済ませた後も、まだ腑に落ちません。翌日学校で同級生に、
「チャーハンを頼んだら焼き飯が出て来たんだよ」
と言うと、おばちゃんよりももっと怪訝そうな顔をして、
「で、なに?」
と一言。

その後、理解した友達が腹を抱えて大笑いした事は言うまでもないでしょう。
なぜか新入生を見て40年前の事をふと思い出した、ただそれだけの事です、あしからず。

2014/03/25

久しぶりにパチンコを打ってみた、その結果は?
社員に無理矢理に連れられ「ルパン」を打ってみた。1/400の台が1,000円で12〜13しか回らないから当たる気がしない。何度か、長〜い演出が有り「もしかして」とは思うものの、この程度の投資ではそう簡単に当たるはずもなく、むなしく画面を見つめるだけ。
あっという間に5,000円が終了し6,000円に突入。またも、長〜いリーチが始まる。しかし、今回は両隣の客が横目で見ているのに気付いた。「む? これはもしかして高確率の演出か?」何分にも初めて打つ台なので、まるで“ど素人同然”で画面に食いつく。
「ん? これって当たったの?」とさらに食い入る様に画面を見る。隣の奴らはもう見ていはいない。「さてどうなんだ?」そして、「右打ちしてください」のテロップが流れた。「やった、当たってる!」素人同然な私は必死にダイヤルを右に全回した。三つ並んだ下のチューリップが開く。次に上、そして最上段にと順次チューリップが開き続ける。「WOW!」素人同然な私は夢中になって、吸い込まれて行くパチンコ玉を目で追った。

そして、終了。と思いきや、またもや「右打ちしてください」のテロップが流れた。まだ終わってなかったのだ。
そして同じ事を繰り返し、同じ様に球を目で追う。そしてついに終わった。「多分終わった・・よな」後ろを振り返ると、若いヒップホップ系の格好をした奴が、じ〜っと私を見ている。「これはハイエナだな!」ここで止めたら釜を掘られる。案の定時短が始まった。そしてカウントダウンをして、今度こそ終了したと思った。後ろを振り返る。さっきの若造がまだ見ている。
「もしかしてまだ何か有るのか。いや、ルパンは時短が終わると連チャン終了のはずだ」しかし後ろの奴が見ている。どうする止めるか続けるか。そして私は支払いボタンを押しカードを受け取り、台を離れた。台を離れるとき、後ろの兄ちゃんと目が合った。「もしかして掘られたか?」気になった私は、やめた台にあいつが座ったのか気になり、島影からこっそりと覗いた。「良かった、座ってねぇ〜」とやっと安堵の気持ちで両替に行った。

そして私を誘った社員のところに行って、「まだやんのか、飲みに行こうぜ」と誘った。わずか一時間もせずに切り上げた私を見て二人とも「社長は負けたんだな」と思ったはず。だから私は絶対に買った振りをしないで、寂しそうに彼達が止めるのを待った。

新しく出来た馬場の焼き豚屋で、残業して残っていた社員も呼び、五人で飲み始めた。「社長、結局いくら負けたんですか?」と、人の不幸をアテに酒を飲もうとした負け組野郎に聞かれたときも、直に口を開けなかった。
「一時間くらいだから二万以上負けたでしょ?」なんて言い出すから、さすがに笑いを堪えられなくなり吹き出してしまった。怪訝そうに私を見る四人。
「う〜ん、実は逆に二万勝っちゃったんだよな」
「え〜! たったあんな時間で久しぶりに打って当たりを引いたんですか!」
「まじっすか?」と、人の不幸を自分の負けの足しにしようとした目論見を打ち崩され愕然とする。まあビギナーズラッキーと言うんでしょうか。ちょっと私の事をビギナーと呼ぶのはおかしいので、単なる運が良かったと言う事でしょう。でも、その後も付き合わされ、せっかくの勝ち分の倍以上は支払わされたのですから良かったとは言えませんね。
本当に運が良かったのは、一銭も使わず会社にいて合流した二人だったのかも知れません。

2014/03/15

昨年末頃から業界を震撼させている「アイムジャグラーEX」の電波ゴトだが、ついに犯人を捕まえた。警察に協力し全貌を解明したのだが、「なるほどこういう手口が有ったのか」と今更ながら驚いた。確かに手口には驚いたのだが、筐体の規制がいつのまにか変更になっている点も見逃せない。ここで具体的にどこがどう変わったのかを説明する事は、ゴト師側に資料を与えてしまう事にもなりかねないので省略させてもらう。そしてここでは、そのような変更点をした事がゴト師に狙われたと、改訂をしたことを責めるのはやめておくとしよう。

それでも、そういった変更点を私もゴト師と同等の早さで知る事が出来たなら、もう少し早い対応が出来たかもしれない。これは台の開発関係までゴト師達が関わっている証拠では無いだろうか。少なくとも、変更をしたことをメーカーが知らされ、それに基づいて開発が行われている段階で、既にゴト師側は情報を得ていたと見るべきだろう。
故に新しい手口が開発されているのだから、この現状をメーカーは当然として、保◯協や日◯協等もどのように考えているのか、ぜひ機会があれば話を聞きたいものだ。

話を戻して電波ゴトだが、この変更点が有る限り、なにも北電子だけを狙ったものではない。理論上は全メーカーが対象となる。しかし電波ゴトは、大きな出力を出せば誤作動をさせられる事が分かっていても、それをやると電波感知器で感知されるので、なるべくならば小さな出力でやりたい。そういった点で北電子以上にやりやすいメーカーは無かったと推測する。
だが今回発覚した事で北電子の台については対策を施されて行くだろう。だから北電子を狙ったゴトは一旦は終わる。だからといって防止はしっかりしておかなければならない。
しかしこれで終わりではない。次にどこのメーカーの何が餌食となるのか、またまた我々とゴト師との戦いが始まるのだ。

2014/02/15

ソチオリンピックが始まった。この原稿を書いている時点で日本のメダルは二個である。ハーフパイプの平野選手の銀と平岡選手の銅である。W杯でシーズン10勝の新記録を樹立したスキージャンプの高梨選手はメダルに一歩届かず4位に終わってしまった。今回の日本選手の中で圧倒的な金メダル候補と思っていたのに残念だ。
ハーフパイプにしても、絶対王者ショーンホワイト選手が転けてしまったように、スポーツ競技に絶対はないだろうが、その紙一重の差を決める要因は何だろうか。やはり巷で言われている様にプレッシャーなのだろうか? ではプレッシャーはスポーツ選手に限らず、果たして『敵』なのだろうか。
確かに拙い私であっても、ゴルフの競技会等でスタートホールのティーグランドに立つと、プレッシャーなど感じていないつもりでも、ティーを刺しボールをそれに乗っけるだけの事なのに、ボールが“なぜか”ティーに乗らないで焦った事がある。それがプレッシャーだったのだろうか。
現役時代の巨人軍長島選手は「プレッシャーと友達に成る」と言った事がある。素晴らしい言葉で私も常にその言葉を胸に秘めているつもりだ。しかし、先のゴルフのときなど、いつもと違うことが起きてしまうのはなぜか?
逆に講演会等では緊張をする事がない。長島選手に近い「プレッシャーを友達の様に楽しめる」余裕があるのだ。もしかしてこういう事ではないだろうか。
自信を持っているものであればプレッシャーを“友達”にする事ができる。しかし一抹でも不安を抱えていると、プレッシャーは忽ち“敵”に豹変してしまう。私ごときがこのような講釈を足れるのはいささか恐縮だが、テレビの前で打ち合わせがなくアドリブで喋るときでも、講演会で唐突な質問をされても、全く平然と、いや、返って楽しめる気分でワクワク出来るほど、プレッシャーに強いと自負している私だが、こと自信のないゴルフのティーショットでは手が震えてしまうのはそういう事ではないだろうか。
オリンピックに出場しているほどの人達に、今更このようなことを言っても仕方ないが、心より「自信を持ってプレーしなさい」と言って上げたい。
私事ながら、2月13日に愛媛県の遊技協同組合様で講演会を行う。このコラムが出たときは既に終えている。さて、いつも通りに自信を持ってプレッシャーを楽しむ事が出来たのか、果たして押しつぶされているのだろうか。答えは講演会を行う前から決まっている。

2014/01/15

皆さま、新年明けましておめでとうございます。年末年始はどのように過ごされましたか。大抵の会社の仕事納めが28日、仕事始めが6日の9連休となっていましたね。わが社も検査部が28日に仕事が入ってしまいましたが、会社としては同じく9連休を取らして頂きました。
これだけの大型連休、と言っても日本では大型でしょうが、私が持っているオーストラリアの会社では、12月21日から1月8日まで19連休ですから規模が違います。
さらに年末年始と言いません。[Christmas Holiday]と言います。欧米では、もっとも大きな休日がクリスマスなんですね。

という事で、我が家族の過ごし方を簡単に説明。というか詳しく説明が必要ないほど簡単なので。
ただ東京に居残る、それだけです。過去にはハワイだグアムだ、とか外国にも行きました。
しかし、せっかく外国にいるのに周りは日本人だらけ。どこのレストランも一杯で、昔30日にハワイに行った時など、着いてからレストランを探せば良いやと気軽にいたら、なんとどこもかしこも長蛇の列! 最低でも1時間以上はかかると言われてしまいました。
大慌てで店を駆け回るもどこも一緒。「これはいきなり飯抜きか!?」と思ったけれども、高齢の母と小学生の子供たちにそれはきつ過ぎ。その中でもなんとかお好み焼屋(日本でも有名なチェーン店)に30分待ちで入る事が出来た。
中に入ってみると、焼いているのは現地人。しかもリーダーらしき日本人に教わりながら不器用な手つきで作っている。「これは外したな・・」と思っていた。
しかし、よほど具材が新鮮なのか思った以上の出来栄えにホッとしたものです。

翌日もツアーバスに乗って島内観光しても、日本人で一杯! 基本的にこの時から外国での正月は止めようとなったのです。それでもその後も何度か行きましたが、やはり行って後悔する方が多く、ここ数年は東京に居残る、そんな年末年始を過ごしております。

東京に居てよい事。
一杯あります。何と言っても人が少なく空気がきれい。食べ物は美味しいし、テレビは特番だらけで一日中見てても飽きる事もない。こんな素敵な東京年末年始を捨てでまで外国に高い金を払っていくなんて、信じられない! とうちの家族の意見は統一されてしまいました。
特に日本のバラエティ番組は素晴らしい。外国に行って同様のバラエティ番組を見たとしても、言葉は理解できなくともそのクオリティの低さは歴然です。
有る国会議員が数年前、「日本をだめにしているのはテレビだ!」と言って物議を醸しましたが、ある意味私もそう思っています。なにせ50歳手前まで殆どテレビを見ずに生きてきたのですが、現場を社員達が頑張ってくれるようになったことから、夜は家に帰る事が出来るようになり、その頃からテレビを見るようになったのです。
最近はテレビばかり見て、本を読む時間が大幅に減少している事に気付き、「このままでは馬鹿になってしまうわ」と嘆いている次第です。

そして、「いや~、テレビって面白いね~!」と私が言うとみんなビックリしていました。
「ひょうきん族」なんて、昔のテレビ番組の紹介の様な番組でしか見たことが無いと言うと、同世代の常務などは、「みんなあの番組を見て育ったんですよ」と大げさな事を言うのですが、あながち大げさでは無かった事に暫くして気付きました。みんな知ってますもんね、お化け番組です、多分。
余談ですが、この時の懺悔の神様をしていた「ブッチー武者」は知人で、よく一緒に飲みます。今年の年始の挨拶もLINEで送ってきて「今年一年は○マル!」なんて書いていました。
本題に戻しましょう。外国旅行ですが、少ない私の経験談なので、「そんなことは無い、あそこはこんなに良かった」という方もいらっしゃるでしょう。その方は是非教えて頂きたい。今年の年末にはそちらへ行くかもしれません。テレビを録画しておいて。
では本年もよろしくお願い致します。

2013/12/25

12月某日、TBS「Nスタ」の収録を行った。
テレビに出演するのは数十回を数えるが、News番組でリハーサルなどをしたことはない。
と言うか、過去にリハーサルをしたのは、「徳光、鶴瓶の危機一髪!」に出演したときのみである。この時は騙された7つの話をまとめたもので、結婚詐欺など色々な特集を組んだ二時間番組であった。
出演者は、蛭子さん、薬丸さん、勝又さん、矢部美穂、まちゃみ、原千晶等々、今でも現役の錚々たるメンバーである。
スタジオ入りしたのが朝の11時、収録が始まったのは4時からで終わったのが9時を過ぎていた。
「こんなにテレビの撮りとは長いものか・・・」と驚いたものだ。
収録では、矢部美穂と蛭子さんに「大工の源さん」を打たせ、蛭子さんの台に裏ロムを仕掛けていた。蛭子さんがすぐに大当たりを引き当て予定通り皆が驚いているとき、私が「裏ロムの事情通」として名前を呼ばれた。セット打法を行いながら解説を行い、私がセット打法の解説通りに大当たりを引き当てると、出演者と観客席から歓声が上がった。言葉は適切ではないだろうが、まるでヒーローになったような気分だった。

ちなみに、その前に出た日本テレビ「ニュースの出来事」では、放送終了後、局に脅迫電話が30件以上も寄せられる事件となり、電話の受付嬢では対応できず、プロデューサーが応対するなど『てんやわんや』だったと担当プロデューサーが苦笑いをしていたことを思い出した。幸いにも今回はバラエティー番組だったためか、何事もなかったことは同じ日本テレビとしても幸いと言えるだろう。

今回の「Nスタ」が関東ローカルのみの放送だったため、地方の方々にご覧いただけなかったのは少々残念だ。裏ハーネスのセット打法や、エアークレマンを使ったクレジット上げや犯行現場の解説を行った。
近いうちに全国版で解説をしたいものだと思っているが、その為には事件が起きなければ取り扱ってもらえず、事件を無くす立場からすれば、それを期待することは出来ない。
まあ、またそう言う時があれば解説でもするか、と軽い気持ちでいる。私にとってのテレビ出演とはそう言ったもの。だから「リハーサル無しでも良く喋れますね」と感心されるのは、この気楽さあってのことか。しかし、あまり露出を多くしては狙われる危険性もあるので、あくまでも程々にしておかなければならない。来年はどこかの番組でブラウン管(今なら液晶か)を通してお目にかかれるかもしれません。皆さん良いお年お迎えください。

2013/12/15

このコラムが掲載された頃、もう今年の賞金王(多分松山選手)が決まっているかもしれない。私も40を過ぎてからゴルフにハマっている。忙しい合間を縫って始めたゴルフはいつまで経っても上達せず、全く才能の無さに嘆いてばかりだ。
そんなおり、11月7日から4日間、茨城県の美浦ゴルフ倶楽部にて「HEIWA&PGM IN 霞ヶ浦」の男子ゴルフトーナメントが行われた。
この美浦ゴルフ倶楽部では過去に、日本プロ選手権(片山選手優勝)や、女子ゴルフトーナメント、ニチレイレディス(横峯さくら、三塚優子優勝)が三年連続で行われた、ロバートトレントジョーンズJr設計の戦略的でタフなコースとして有名である。
私は自分のメンバーコースで行われることと、P業界に少なからず関わっている身なので、HEIWAがどのようなトーナメントを開催されるか非常に興味を持っていた。その結果、ボランティアスタッフ募集に応募してしまった。社内では「それに参加してどうするんですか?」「仕事を休まれたら困ります」等、私の参加に疑問や不満を持つものばかりだ。
「おそらく生涯一度の体験だと思うので、俺の我がままを許してくれ」と説得し参加を決めた。4日間泊まり込んで参加したが、当然ボランティアなので、交通費も宿泊費も出ない。朝はボランティア駐車場に5時半に行き、バスで倶楽部へ送迎される。到着すると用意されている弁当が支給された。これは中々の味わいで、少しは癒された気分になった。
6時40分頃、「スコアラー希望の方はお集まりください、抽選を行います」とのアナウンス。

ボランティアの内訳
スコアラー(プロに帯同しスコアを付ける係)
キャリングボード(プロに帯同しスコアボードを持って運ぶ係)
その他にギャラリー誘導係や、練習場のボール運び、最終日のドライビングディスタンスを計測する係等があり、ボランティア約100名とアルバイト約150名で補助して行く。
ボランティアの一番人気はスコアラーで(バイトからは申し込めない)、日曜日の最終日は、それまで2回以上スコアラーをしていないと選ばれない。
一番人気のため、毎朝スコアラーかその他の業務へ回されるかの抽選が行われ、同時にどの組につくかも抽選される。私は幸いにも4日間スコアラーを引き当てる事が出来た。

私がスコアラーをした選手名
初日 五十嵐雄二 デービッド・スメイル ウイラチャン
2日 白佳和 朴銀信 永野竜太郎
3日 川村昌広 久保谷健一 デービッド・オー
4日 細川和彦 横田真一 丸山大輔

まずは本部との連絡の為のトランシーバーとA4サイズ程の打ち込み機を渡された。どの選手がティーショットをフェアウェイかラフに打ったのか、バンカーかグリーンオンしたのかエッッジなのか、そして全員がカップインし終わると、そのデーターを本部に送る。その結果が速報として各所に設置されているスコアーボードやテレビ放送に反映されるし、そもそもミスったらその選手の賞金どころか競技失格にも繋がりかねないから、当初は相当なプレッシャーを感じたものだ。
さらには選手からの要請で本部へ連絡をし、競技委員を要請をしなければならない。
「こちら◯号機です。協議委員の要請をします。◯番ホール〇〇付近にて〇〇選手の〇〇について救済査定の要求です、お願いします」等を速やかに伝えなければならない。
初日は一度も無かったが、2日目になるとなんと3回も要求があり、ホール名や位置をしっかりと伝えないと競技委員が間違ったところに行ってしまい、プレーの遅延にも繋がりかねないのでマイクを持つ手に汗をかいたものだ。

初日一番印象に残ったのは、15番Par3のショートホールにて、帯同していた五十嵐雄二選手がホールインワンを達成した事である。テレビでも放映されたのでご覧になった方も多いのではないか。ここはティーグラウンドからグリーンの先まで左側が池となっており、引っかかってしまうと池ぽちゃとなるプレッシャーと戦わなければならない難ホールだ。200Yardを4番アイアンで打つと、まっすぐにピンに向かって行った。当日は朝から雨で一時間順延された程だったので、早いグリーンとはいえ柔らかくなっていた。2m程前にキャリーされたボールはピンの手前に止まったと思われた。しかし最後の一転がりでカップインした。まるでパッティングのジャストタッチの様だ。グリーン周りの客と同時に私が「入った!」と叫んだ! 落ちたティーを拾う為に目線を切っていた五十嵐選手は顔を上げ、オレの方に「入ったの?」と聞いた。
「入りましたよ、おめでとうございます!」
このホールはスポンサーのご好意により、4日間全てのホールインワンに対し『賞金300万円』が掛けられていたのだ。
アテスト会場にて、「おめでとうございます」のスタッフからの祝辞に、「いやー、スコアが悪かったので嬉しくないです」とテレを隠すかの様に言ったので、「じゃあオレが300万円貰ってやるよ」と言うと、「とんでもない!」と慌てた素振りが周りの笑いを誘った。

それと4日間は毎日天気が違った事も印象深かった。
初日 大雨のため1時間順延
2日 見事な秋晴れ
3日 もの凄い寒さ
4日 超強風!

3日目に15アンダーだった呉阿順(ゴアジュン)選手が、最終日に4つ落とし、11アンダーで優勝した程、最終日は難しかったですね。
ショットメーカーの藤田選手が、セカンドショットをグリーンの30Yも右に外してギャラリーへ打ち込んだのも印象的でした。
私がついた細川選手が最終日1アンダー(70)で回ったのが、上平栄道選手の2アンダー(69)の次でした。アンダーは6名しかいませんでした。
まあ、表彰式で並んでいるお偉方の中には知っている顔もあり、自分は観客席の一番上の隅っこで4日間のスコアラーで疲れたボロボロの体で見ていた事も感慨深くさせられました。

初日についた3名は全て予選を通り決勝に進出しました。そして五十嵐選手は表彰式にも出席しました。聞くところによると、同選手の今年のそれまでの獲得賞金は65万円程だったとの事。今大会で一気に400万円近くを稼ぎだし、奥さんや家族の方々も大喜びだったのではないでしょうか。そう言えば身内と思われる方が、ず〜っと帯同されてましたものね、おめでとうございます。
賞金を稼いでなんぼのプロの世界とはいえ、つくづく自分の腕一本で稼ぎだす男達って凄いなと思いました。
優勝した呉阿順選手は、優勝賞金4,000万円とベンツG550L(1300~1500万円)ですからね、凄い! 羨ましい!

ただ、私がついたのが裏のINスタートだったためか観客の少なさに唖然! 石川選手の組に半分は行っているとしても、「これがプロのトーナメント?」と思う程の少なさ。やはり初めての大会で認知度が低い事と、地上波での放送が無かった事からなのでしょうか。最終日は大荒れの予報等もあったと思いますが、人気の横田選手、地元の細川選手、先々週に優勝している丸山選手、なのにこの人の少なさって、どういうこと?!
噂ではニチレイレディースの数分の一程の入場者だったとか・・・。来年はどこで開催されるか分かりませんが、もっと人気のあるトーナメントに育ってほしいと願うばかりです。
合計12名の選手のスコアを付けさせて頂いた。2度同じ選手につかなかったことも不思議ですが、きっちりと挨拶をしてくれる選手もいれば、まるで無視をする選手もいます。それはそれで、どこかの席で会った時、「あの時のスコアラーはオレなんだよ、でも君は一言もお礼を言わなかったね」と嫌みを言える日を待ち望んでおりますぞ、〇〇選手!

後記
翌日の月曜日は、最終日のピンポジのままのセッティングでプレーさせてもらい、同伴のユン・ピルソク経営塾塾長は、あまりの難しさに唖然としておりましたが、私にしたらクラチャンの時の方がラフは深くティーグラウンドの位置も奥だったので、そっちの方が難しかったと感じた次第です。ですが身の程も知らずプロの様にハードヒットしようと振り回した結果、散々でした。
流石に最終ホールの18番520Yは、トーナメントのPar4からPar5に戻されてましたが、なんとバーディパットを打つ寸前、いきなりの大雨そして雹(ひょう)が振りだし、バーディを逃した事は残念でした。
まあ二度とボランティアをやることはないでしょうから、一生の思い出としてコラムに書かせてもらいました。

2013/11/25

11月19日、東京の中野サンプラザにて「第四回情熱リーグ決勝大会」が行われた。
エントリー410店舗、2次予選進出44店舗、そして決勝に残った6店舗が集まった。折角なのでその6店舗を紹介しよう。

山口県 ジャンボ 防府店
宮城県 夢屋 多賀城店
大阪府 シグマ 清水ヶ丘店
愛知県 ミカド 稲沢店
東京都 パーラー風羅巴 笹塚店
大阪府 ベラジオ 庄内店

会場を埋め尽くす観客と、凄い熱気の出場者達の熱い戦い。これこそが情熱理事長「三山 哲緒」氏の目指すところだっただろう。
三山理事長自信がそのままに熱い人で、その三山理事長に「中野さん、熱い人ですね」と言われた事があるが、「とんでもない、三山さんには到底敵いません」とこの場で言っておきますしょう。
ちなみに弊社も三山理事長の熱い思いに打たれ、協賛させて頂いている。

さて、どの店舗も従業員皆さんの熱い思いが込められ、必至に自分たちのやっている事、やりたい事をプレゼンしている。その迫力やちょっとした演劇を見ているようでもあった。
結果は、前年度優勝のベラジオが2連覇を達成した。
そのプレゼンは洗練されたもので、統一感、パワー、流れ等どれをとっても一枚上手を行っていると言って過言ではなかった。
聞くところによると、優勝を請け負ったコンサルタント会社があり、前年度の優勝もそこの力が大だったという。
この話の真相は確かではないので、私が聞いた噂話、程度に思って頂ければ結構。
もし本当だとして、この情熱リーグに向かう強い志が有ったということだろう。
とにかくおめでとうございます、そして優勝を惜しくも逃された店舗の方々、別にあなた方が敗者というわけではないので、泣かないで下さい、落ち込まないで下さい、あなた方の検討された勇姿は会場に来られた方々の全てが、しっかりと見届けましたから。

昔程ではないにしても、「パチンコ店の従業員」のステータスは決して高いとは言えない。しかし、そこで働いている彼や彼女達が、どれだけ一生懸命働き、必至にお客様の事を考え行動しているのか、一般の方々にこそこの活動、熱き思いを見てほしい。
果たしてTV・NEWsや新聞等にも取り上げられたのだろうか。今後の課題は、参加店舗を増やす事はもちろんのことだが、もしかしてこの事が一番大きな課題では無いだろうか。

2013/10/15

先日、台風26号が日本を襲った。10年振りの大型台風との事で、丁度朝の出勤時間頃に直撃される東京ではチョットしたパニックが起きてしまった。
まず多くの会社では、前日に翌朝(台風直撃時)の出勤をどうするか決断を迫られた。そして、出勤時間を一時間や昼にずらす等の方法も考えられた。また、電車が不通になってしまった時の事を考え、ホテル等に宿泊するサラリーマンも多かった。
我が社では臨機応変に対応する事とし、当日の状況で電車の遅延等があった場合、即座に連絡を入れ、それから一人一人に応じた最善策を考える事とした。幸いにも予想より早く台風が東京を通過したお陰で、大事には至らなかったが、それでも電車の遅延で2〜3時間、遅れて出社した社員もいた程だ。
大体にして大都会は災害に弱いとされている。台風しかり、大雪でも首都圏大混乱を来した事は何度あった事か。関東大震災が起きると帰宅困難者が300万人以上に上ると推定されている。どうなるか想像もできないが、災害に対する自己防衛意識は高まっていると思われる。「なんとかなるさ」的な考え方は少なくなって来たと感じているからだ。

そうそう、台風と言えば小生の出身地、高知県は台風のメッカと呼ばれている。確かに日本の西側を通っても東側を通っても、高知県には多大な被害をもたらして来た。子供のときに忘れられない経験がある。史上最大風速を記録した台風の時だった。確か“瞬間最大風速77m”と記憶している。その時まだ小学生だった小生は、寝ていたが周りの騒動で起こされてしまった。眠い目を擦りつつ周りを見渡すと、大量な洗面器やバケツが私の周りに並べられていた。その中に天井から雨水のしずくというには多すぎる水量が降り落ちていた。母や姉が必至にぞうきんを持ってこぼれた雨水を拭き取っている。
「どうしたが?」
「風邪で飛ばされた丸太ん棒が屋根に突き刺さったがよ」
と忙しそうに手を動かしていた母が答えた。
「このままじゃ危ない、隣の家に避難させてもらおう!」
隣の家はうち程の被害ではなかったが、それでも瓦が飛ばされたり、どこかがはげ落ちたのか、風に吹かれ激しく叩く音がしていた。
隣に避難させてもらってから気付いたのだが、親父の姿が見当たらない。
「お父ちゃんは何しゆう?」
「お父ちゃんは、屋根に登って突き刺さった丸太ん棒を引き抜きゆう」
子供心にもこの台風の中、屋根に登り突き刺さった丸太ん棒を引き抜こうとしている父親の姿を想像すると、「お父ちゃん、死なれんで!」と手を合わしたものだ。
翌朝、台風一過とはまさにこの事かと思う程の晴天が広がり、昨日の惨劇が夢だったのかと思わせた。
「お父ちゃんは?」
「夜中に屋根に登ったろ、そしたらね、なんと二本も丸太が刺さっちょったがよ。たまるかね、それを1人で引き抜いて道に放り投げたけん、それを製材所まで持って行きよったがぜ」
兄貴の言い方は呆れたようでもあり、しかし力強い父親に対する尊敬の念を感じた。
私が今でもこのことを覚えているのは、同じく私にも強い父親像として強烈な印象を覚えたからに違いない。
東京に住んでいると、台風や大雪で家がどうこうなってしまうと言う事を考えはしないが、やはり震災や火事が気がかりだ。もしもその有事の際に、小生は亡くなった父親の様に、強い人間でいられるだろうか、是非そうありたいと願ってはいるのだが・・。

2013/08/25

裏サイトのPOKKAのコラムを読んでいると、パチンコ人口の減少や回転率等、面白い事を沢山書いていた。「本当に業界好きなんだな」と感心させられた。
至極当たり前の事ではあるが、「18歳になってパチンコを打ちたいなら、10万円くらい捨てても良いと思えないなら打つな!」と言う件が格好いいね。
と言う事で、それを考えているとチョット違う観点の事が閃いた。
それが、「来ないならこっちから行け!」である。

つまり若者が来ないなら、若者のいるところ、例えば大学にこっちから「体験パチンコ&スロットコーナー」なんて作って出向いたらどうかということ。
パチンコもスロットも打った事の無い人間に、その面白さを伝授する事は難しい。しかし一度でも体験してもらい、その面白さを理解してもらえれば顧客となるのではないか。「まるで客引きじゃないか」「射幸心を煽る事になるのでは」等はここでは置いておこう。

若者のパチンコ離れが深刻になっている、それは打った事の無い人が増えているからというのだから、「じゃあ打ってもらいましょうよ」と言うだけの事である。やはりパチンコやパチスロの面白さは打って見なければ分からない、、だが打ってみたいけど店に入るのが恐いとか、やり方が分からないから、と思っている人は多いはず。その切っ掛け作りになれば良いんじゃないかな。
老人ホームに出向いて、お爺ちゃんやお婆ちゃんに楽しんでもらうという企画が昔はあったはずで、それを若者にもやりましょうよ、と言う企画。
誰か組合に挙げてみませんか?

2013/08/15

つくづくジャンバリのコラムを読むと、執筆されている方々もこの業界が好きなのだな、と感心させられている。筆者の場合、何を書いても良いという前提で執筆を承諾しているので、時には業界とは全く関係ない話にも触れている。
例えば「ボストン爆破事件」「猪木さん古稀おめでとう御座います」等がそうだ。
言葉遣いも、「もっとくだけて兄貴分の様なしゃべりで書いて下さい」と言われ、そう言った読者層なのだと思い、当初は随分とぞんざいなしゃべりっぷりで書いたものだ。案の定、批判の声が上がった。
その後は、言われたから直したというわけではないが、もっと自然で良いだろうとか、書きたい事を書いちゃえとか、なんとなく開き直って書いている。
『昔懐かし攻略シリーズ』も思い出しながら書いている時は楽しいのだが、なんとなく書き終わってみると、ただの昔話でしかないなとか考えてしまった。
前回までの封入式パチンコ等も、知っているだけに書けない部分が苛立たしく、それ以降進める気になれなくなってしまった。
だから、今回もテーマは無く、なんだか思いついたまま書き始めた次第。
最初に言った様に、他の方々がどんな事書いているのかと、チョット除いてみると、見事に業界に関する事を書き上げてらっしゃる。
「本当に先生方、業界がお好きなんですね」と感心したのが、出だしの件(くだり)。

さて少しはコラムらしい事も書いておかなきゃならんだろうと、この話題について触れてみた。
『灼熱の日本、ついに41度を記録!!』って知ってますよね、高知県四万十市。実は私ここの出身でして、確かに暑いが比較的直射日光さえ避ければ木陰は涼しいと思っていたのに、これでは外の空気を吸うだけで肺が焼かれてしまうのでは、と心配してしまう程の暑さ。
しかし、新聞では「日本一の暑さとなった事に喜ぶ地元の人達」なんて、本当うちの田舎の人達って乗りが良いわ! 感心させられてしまった。さらに西土佐とは中村市の北、西土佐村のことだったのに、今では四万十市西土佐と合併した事で一緒の街になっていた。上京しても“土佐っぽ”だと思っていたのに、チョット愕然!! まあこの暑さで倒れる人の無い事を祈りつつ、いつまで“日本一暑い街”が続くのかと心配しております。もしかして、このコラムが掲載された時には、既に他の土地が日本一になってたりして・・・・。

2013/07/25

前回は仕様について書いたが、今回は何の為に、どうエコなのかを考えてみたい。
その前にECO遊技機はスロットもパチンコも指しており、封入式はパチンコのみの方式である事を混同しない様に。実際に話をしていると混同している方が非常多くいる。

メリット
1)台枠を統一化する事で廃棄台を減少(皆無)する事が出来る
2)当面は釘も玉も有るが、将来的には全廃する事でさらにエコになる
3)島設備が簡素化出来る事で店内の効率化がアップする
4)労働力を軽減出来るので人件費を大幅にカット出来る

デメリット
5)パーソナルシステムを既に導入している店舗ではメリットが無い
6)コスト高により廃業する店舗が出る
7)客から見たメリットが無い。注:CR機が出て来た時の様な特別な企画を考えれば別

その他
8)ジョイコを買収した企業は封入式が出る事を見越しての買収なので、この企業に取っては封入式が出ないと致命的になる。
9)SA〇〇YOは「任天堂の様になりたい」と公言しており、つまりハードや共通枠を作りたいと思っている。しかし、そうでないメーカーには何も恩恵が無い。

釘の調整は、風営法で認可を受けた状態を故意に変える事を「無承認変更」として禁止されているのだが、釘がユニットについた状態とするとどうなるか。今回はユニット一体型なのだから、ユニットもパチンコ台として見た目は見えるが、実は風営法にユニットは関係をしていない。つまりユニットについている釘であるならばいじっても「無承認変更」とはならない。
極端に言えば全てをユニットに持って行けば、風営法の取り締まりから逃れる事が出来る。
まあ、将来的には全てが液晶化され釘も無くなり、台を購入するという事自体が無くなる。新台はデーターをダウンロードするだけで良くなる。

正直に言えば、どこがECOなのか小生にも分からない。分かる事は周辺業者が一気に淘汰されることだ。20兆円産業に関連している会社は沢山有る。

必要性が無くなる、もしくは少なくなってしまう会社
台の納入業者
島工事業者
設備業者
釘の学校
人材派遣会社

こういった業者を潰す事をもしかしてECOと言っているのだろうか。日本の人口は今後激減すると言われているのだから、従業員の無人化したホールを目指すというのはあながち変な方向とは言えない。

今回は小生の調べた事に小生の憶測を交えて書かせてもらった。しかし、とてもここでは言えない事の方が遥かに多く有る。正直言って書き始めて「失敗した」と思っているのだ。だから、今回の書いている事は全て私の「戯言」と受け止めてもらいたい。

2013/07/15

このコラムを読むくらいの読者だから、ECOパチの名前を聞いた事は有るだろう。しかしその仕様や導入については二転三転しているので、正確には分かっていない、というところではないだろうか。
以下の記載も私也に調べた事なので確定しているわけではないが、あながちデタラメと言う程いい加減なものではない。来年に、「中野がこんなことを言っていた」と思い出してもらえば良いかなと思っている。

以下予測
来年初頭に風営法改正について発表が有り、7〜9月頃に実施される。

実施内容
① 封入式パチンコについて
② 6号機について
③ 3その他風営法の改訂について
封入式パチンコとは・・
玉を台に封入し、内部循環式としたパチンコの事。管理方法も島単位ではなく台単位となる。出玉や戻り玉はデジタル表示となり、差玉の管理が可能となる。ブラックボックス化し、データーを管理会社(天下りの新会社?)で全てを管理出来るので脱税が出来なくなる。当然今でもしているホールはないと思うが。

仕様について
上皿部分
・液晶タッチパネルがあり、球数を表示させる。
・下のスペースにiPad程の大きさの液晶が有り、データーロボの様な機能や、テレビ、動画も見る事が出来る。
・新台情報や店の広告(新台告知?)も流せる。
・その他、チャット機能、会員特典、携帯電話連動等も可能になる。

下皿部分
・内部循環方式なので無くなる。

ハンドル

・横方向への可動式に変更

ゴト対策
・台を全面的に覆う(鉄板かプラスチック)ことで隙間を無くし、ショート系のゴトを防ぐ。さらに電波感知器を標準で備える。基板を誰も触れなくなる事で、基板交換(裏ロム交換)が出来なくなる。

価格
・一台200万円 ただしユニットを全面に交換するのではなく、払い出し口の部分を交換するだけで可能としたりすることで、大分安くするようだ。

その他にも諸々とあるのだが、今回はこのくらいにしておこう。
さて何の為に、そしてECOを名乗るからにはそれなりにECOなのだろうが、果たしてどうECOなのだろうか。
次回ではこの事について書いてみたい。

2013/04/15

昔懐かし攻略シリーズ(急に思いついたシリーズ名)、今回は「コンチネンタル」の「四枚ポロリン」について話そう。

ユニバーサルグループの瑞穂製作所から出ていた「コンチネンタルⅠ」と、メーシー販売から出ていた「コンチネンタルⅢ」だ。両方とも3−1号機である。

なんとこの機種、検定後にセレクターを交換して世の中に出て来た。そのセレクターが「CS-90」だ。四枚投入するとBIG確定という訳の分からない事をプログラミングされていた両機種は、このセレクターに交換した事で、本来は単に四枚を投入しても確定とはならないはずだったのが、何故か四枚投入のタイミングさえあえば確定してしまったのだ。

昔はクレジット機能が無いので、四枚投入する事は通常やらないが、それでも偶然に投入した人がいたのだろう。そうするとやたらとBIGが揃う事に気付いたと言うのがこの攻略法の始まりとのことだ。
まあ、この話が本当かどうか怪しいものだ。元々仕込まれた攻略法だったかもしれない。今となってはどちらでも良い事だが、偶然に発見されたというのはチョット虫がよすぎる様に思われる。

さて「コンチネンタルⅠ」では、四枚投入のタイミングの問題からか、必ずどの台でも起きるわけではなかった。まず有効な台を探さなければならない。しかし直ぐに判別出来た。何故なら四枚が読み込まれると、まさに「ポロリン」という感触でチョットだけ遅れて一枚が下皿に戻ってくるからだ。
無茶苦茶にタイミングが甘い台を発見したらもう大変! 毎ゲームBIGが揃う様なものである。
当初は設置台数の多い「コンチネンタルⅠ」に攻略プロが集中したが、直ぐに「コンチネンタルⅢ」に移行して行った。理由は簡単、「コンチネンタルⅢ」は、ほぼどの台でも「四枚ポロリン」が有効だったからだ。とにかく設置点さえ見つければ良かったのだから、全国で大フィーバー(古いか?)が起きた事は当然と言える。

勿論セレクターを交換(正規に戻した?)したことで、この攻略法はあっという間に終わってしまった。腕も目押しも必要の無い、「超簡単!」であり「凄い破壊力!」の攻略法の話である。

2013/03/25

前回は「ど突きゴト」について書いたが、ついでと言っては何だが、その事を書いている時に、ふとユニバーサルの1.5号機「トロピカーナ7」でやられた「BAR外し」を思い出した。今回は名器「トロピカーナ7」についてコラムしてみよう。

言っておくが、これはゴトではない。攻略法の一種である。オレの愛読者はゴトに精通しているので、説明を読めば、これがゴトではない事が分かるだろう。逆に、何故こういった台が今は無いのか恨めしく思うかもしれない。

トロピカーナ7はレバーを叩いた時、一瞬だけリールが遅れて回る。フラッグが成立した証拠だ。ちなみに1号機時代のトロピカーナでは、“遅れ”と同時に島上に設置されたパトライトが回りフラグ成立を教えてくれた。「外部告知」が許可されていたからだ。誰もリールを見ないで上ばかり見ているという“可笑しな現象”がどの店でも起きていた。

さて1.5号機となったトロピカーナ7は、単にフラグ成立を教えるだけの“遅れ”ではなかったのだ。
なんと、この遅れが発生し「BAR」の時であれば、そこから20P子役を外し続け21P目で「BAR」を揃えると、そこから子役が揃い続け約400枚が純増するというものだった。
手順は簡単! 「遅れ」発生すると、まずは7を狙う。7が揃わなかったら「BAR」が確定なので、そのゲームを含み20P子役を外し続ける。この時、三枚掛けをする必要は無く、一枚掛けでも同じなので、子役を外すのは目押しの上手い人間にとっては通常ゲームをする早さで行う。
「子役外し禁止!」と最後の方は張り紙を書いている店が出て来たが、傍目には子役外しを行っていると分からない早さだ。

BARで90枚増え、更に400枚増えると言う事は7より効率がいいんだから負けるわけが無い。設定がミニマムの「0」であっても(トロピカーナの設定は0〜5)、設定が低ければフラグ成立時にBARの方が多くなるが、その方が獲得枚数が増えるってんだからこんな楽しい事は無い。
ウエイト機能もないので「遅れ」を狙ってガンガン回す。
ただ、他にも「480枚抜き」「チェリー抜き」も存在する台だったので、目押し自慢にとって最高の台だった。まあ古き良き時代のお話です。

2013/03/15

最近またもやアナログゴトが流行っている。台を叩く、いわゆる「ど突きゴト」だ。今回はパチンコ台“G”がやられている。知らない人に、犯罪となる方法をここで教えてしまう事は出来ないので、敢えて伏せ字とさせてもらった。
一種と二種が混じっていると、本当に不思議な制御?をしなければならないからか、こんなアナログゴトが出来てしまうのだ。
先にも言った通り、ここで詳細を説明出来ないのはもどかしいが勘弁してもらおう。

さて、コラムとしてこの事を書こうと思ったのは、過去に起きた「大ど突きゴト事件!」を思い出したからだ。これだったら過去形だから詳細に教えても差し支えないだろう。

当時は「小玉」や「油」等のゴトも横行していたので、店の対策は大変というより毎日が戦いだった。一発台がまだ規制が無く大人気だった頃だ。
「ど突きゴト」は、一発大当たりに入賞するとゲートが引っ込み、そこに玉が入り続けるという台が狙われた。その時、台をど突く為に手で叩く奴が多かったのだが、異常に叩きの上手い奴がいた。そいつが手に持っていたのは、ダイビングで使用する“重り”だったのだ。ダイビングをやった事が無い人には分かり辛いだろうが、四角くそれほどの大きさでもないにも関わらず、4kgもある代物だ。これで叩くと手で叩く数倍の威力と言っていいだろう。効率がいいわけだ。

さらに「盤面押しゴト」なる輩も現れた。これはスロットの2号機「ム◯シ」だった。なんとこの台、両側に7を揃えて真ん中のリールを強制的に止めると、何故か大当たりになってしまう! ビックリだろ!
メーカー対策も中々やってくれなかったので、リールを少しでも後ろに下げようとするホールが出て来た。
それでもゴト師は盤面を頭で押し、あまりにも押し過ぎた為に額の生え際が禿げて来たという笑うに笑えない輩もいた。さらには肘で押したり、その肘に力を加える為に片手で下皿を引っ張ったりして、とてもスロットを打っている光景なんてもんじゃなかった。

ある時、思いっきり肘当てをしながら下皿を引っ張っていた女性(まだ20代だと思う)が、「あっ!」と小さく叫んだと思ったら、その手には下皿が握られていた。あまりに強く引っ張ったために下皿が取れてしまったのだ! 凄まじいだろ!
更に、どうしても手の力では押す事が出来ないと分かった奴が、なんと助走して台に飛び膝蹴りを食らわしていた事だ!
「ここはプロレス会場か!」ってなもんです。まあ昔のゴト師は今の様に外国人や組織立った動きではなかったので、こんな凄い事も店内で起きていたという昔話です。

2013/01/25

まずは皆様、新年明けましておめでとう御座います。本年も、皆様に取ってより素晴らしい一年になりますように。
さて本年一回目のコラムは、表題の「パチンコ政治家が大量に落選!」について書いてみよう。

PSCA(パチンコチェーンストア協会)の、政治分野アドバイザーが今回の選挙で大量に落選した。衆院選のため参院を除く33名の議員のうち、なんと19名が落選してしまったのだ。
* 衆院選選挙前に引退した元総理「羽田 孜」氏は含む。
その結果、衆参合計で44名から、わずか23名に激減したのである。

超党派で構成されている「パチンコ議連」の会長の古賀一成氏は「カジノ議連」の会長も兼任していた。その古賀氏ですら落選してしまったのだ。
何故だろうか? コラムではなくベストアンサーで先日「封入式パチンコ」について質問が有ったので答えたばかりだが、パチンコ業界では「封入式パチンコ」の導入が決定した以上、もう“政治家はいらない”と言う事かもしれない。

方や「カジノ議連(IR議連)」を見ると、役員に安倍総理、麻生副総理とそうそうたる面々が名を連ねている。古賀議長の後任には野田聖子がなるとの噂も出ている。

話を整理すると、パチンコ業界は封入式パチンコ「エコパチ」を導入する事で、大手しか生き残れなくなる。このことについてもベストアンサーで書かせてもらっている。

つまり、エコパチは玉が循環式となることからゴト対策にも有効とうたっているが、玉はステンレスとなり少量の玉が循環される事から、玉の購入量も玉の磨きや搬送全てが必要なくなる。さらには液晶画面を用い、釘が無くなり、新台はネットからのダウンロードで更新され、新台を買う必要が無くなる。つまり営業マンも釘師もいらなくなる。台の価格が現状のまま据え置かれることは考えられない。それどころか今の数倍にまで膨らむ可能性がある。その為、将来的には経費が押さえられるエコパチも、初期導入費用はどえらく高くなってしまう。それを導入出来ないで倒産の危機に追い込まれているところに、あま〜いM&Aの誘いがやってくる。

ダイナムは香港に上場したことにより160億円の巨額マネーを手にした。さらに香港ならば上場出来ると気付いた約10企業も、香港上場を目指すこととなった。上場する為には約5億円近い金が必要となる。それでも返還義務の無い金を数百億円も手にする事が出来るとなると、我も我もと群がってしまうのはやむを得ない事だろう。そして上場成功となると、その巨額マネーを使って、単店や少数店舗で経営していたホールにM&Aを仕掛けてくると言うわけだ。

正直言って、パチンコユーザーが1,200万人と激減した現状を考えると、今後単店が生き残れる可能性は限りなく低くなって行く。まあ、弊社の会員様で、絶対に他店が近くに出来ない(風営法の関係で立てられない)ところでは、生き残れるかもしれないが、そう言ったところはまれにしか無い。

エコパチを決定した行政にしても、カジノ法案を通すため、うるさいパチン業界を黙らせる為にエコパチを通したとも考えられる。

弊社でもカジノ研究室を二年前から設立し研究を続けている。感想だが、行政も大メーカーさん達も「とても気が長い」と感じる事だ。
オレの様なせっかちだと、さっさと法案を通してウィンでもサンズでも誘致しろよ、ってなもんだが、本当に気が長い。
お台場の街をあんな風に改良し、フジテレビやユニバーサルが本拠を構えている事、元都知事がF1をお台場でやろうとした事、六本木の名所のビルの最上階は、カジノをオープンする事を前提として作っており、羽田や成田からのVIPを送迎する為に屋上にヘリポートを作っている事等、どれをとっても「気が長〜い」と感心してしまう。

福島等の東北にカジノを誘致すれば、多額の税収が復興に役立てられるという人もいるが、誰が人の為に数千億円も金を出すのか。金儲けの為にカジノをやっている連中に、復興のため集客力の低い東北で、なんて頼んだところで、「バカ言ってんじゃないよ!」と言われるのが落ちだ。それどころか、日本自体がカジノをオープンしても集客出来ないだろうと言われている。国民の収入源や日本に魅力を感じなくなってしまった外国人等が、日本には足を運ばないだろうという憶測の元だ。

まあオレの案もここで言うと、間違いなく「馬鹿じゃないの!」とドヤされる様な奇抜なアイデアを持っている。社員達の間でも「面白い」とか、「そんな事を他人に言っちゃダメですよ」とか、賛否両論だ。

今後もカジノの研究を進めて行く中で、オレなんかよりもっと研究している人と協力し合うときが来るだろう。いや、そういう風に力を併せて行かなければならない時期に来ている。その人達がオレの意見に賛同してくれたとき、ここで発表することにしよう。

PS:1月14日のTBS系「Nスタ」見てくれたかな? 弊社の特集だったので、オレがバッチリとゴトについて解説した。まあ関東ローカルだったので、見れなかった人には、その内ネットでUPされるだろうから、それを見て感想でも送って下さい。

2012/12/25

先日、写真週刊誌「フライデー紙」に、「12/29ころ琵琶湖周辺でM7.8地震の可能性」と言う見出しで記事が載っていたので紹介したい。
これを予想したのは、FM電波を利用した地震予報家「串田氏」である。実は私自身が少々昔に関わりを持っていたことと、今回のコラムがおそらくこの予想時期の直前に掲載されるであろう事からも、敢えて書かせて頂くこととした。
串田氏はもともとアマチュアの天文家であり、93年に発見した「串田・村松彗星」や94年に発見した「串田彗星」や他の小惑星を発見する等してその道で知られた人物である。(フライデー12/28日号から抜粋)
詳しくはフライデー紙の中で紹介されているので、この記事に興味が有る方は、どこかの中古本店にてバックナンバーを探してもらいたい。

私が串田氏を知ったのは、串田氏が「八ヶ岳南麓天文台」でFM波を利用して地震予測している事をテレビで紹介されたときで、今から16年程前の1996年頃だったと記憶している。
正直に言って、テレビでも「凄い的中率を誇る!」等という紹介ではなく、単にそういう方法で“予報を試みる学者”的な扱いだった。ある意味、変人扱い(失礼)をしていた。
しかし、私は日本に巨大地震が来る事を堅く信じているので、直ぐに連絡を取り、情報をFAXしてもらう契約をした。設立して間もないエーピー総研のFAXが、度々夜中に送られてくる地震予報を受信した。
当時、殆ど家に帰らず会社に閉じこもって研究ばかりしていた小生は、そのFAXを息抜きとして楽しんでいた。
その頃送られて来た情報は、正直言って当たっているとは言いがたく、それでも「研究を始めたばかりだし、これだけ多くの研究者が地震の予測は不可能と言っているにも関わらず挑戦しているのだから、今は当たり前」と受け止めていた。そして、少々曖昧な記憶だが、たしか15年前の丁度今時分に送られて来たFAXは、今までとは違い、遥かに強いニュアンスで巨大地震が年末にやってくる事を伝えていた。駿河湾から内陸に掛けてだったと記憶している。

「すっ凄い! ついに大地震が来る!」
出来るだけ多くの人にこの事を教えなければならない。まずは社員達にFAXを見せて説明した。
「社長、マジでそんなことを信じてるんですか?」
と、鼻で笑うだけで誰も信用しない。
仕方ない、今までも送られて来たFAXを一度も読もうともしない連中だ。
となると、まずは自分の家族だけでも直ぐに避難させなければならない。
「東京にいては危険だ、すぐに子供達を連れてオレの田舎(高知県)に避難しなさい」女房に説明した。
「あなたはどうするの?」
「オレは東京がどうなるのか、この目で確かめたい」
女房はオレの言う事を信用してくれた。そして12月25日クリスマスの日、三人を羽田から見送った。

仲の良い新宿のパチンコ店の常務にも話をした。
「常務、駿河湾から北の方向に掛けて大地震が来ますよ」
と馬鹿にされるのを覚悟で言った。
「まさか? でもそう言えば先日、山梨の近くのゴルフ場に行った時だけど・・・」
いつも行っているゴルフ場がやけに静かな事に気付いたというのだ。
「今日は随分と静かじゃない?」
「本当だ、鳥や獣の声も全く聞こえない」
と同伴者やキャディまでも、周りの異様な静けさに気付いたとのこと。
「なにか、とんでもないことが起きる前兆じゃないの?」
と冗談を言い合ったらしいが、そのことがず〜っと気になっていたとの事。
「中野さん、それだよそれ!」
常務はオレの話を信じ、山梨の知人達に注意を呼びかけてくれた。
なんと常務が声をかけた静岡の方から、「内の近くの港でも、大きなネズミが何匹も慌てて走っているのを先日見かけたばかりです」と、少々興奮気味に連絡を貰った。
行きつけの散髪屋の先生に、「先生、間もなく大地震が来ますよ、山梨では・・・」先日の件を説明すると、
「え! それは大変じゃないですか、娘は長野にスキー合宿に行っているんですが」との事だ。
結局、娘さんをスキー合宿から戻し、12月30日の仕事を終えると、その店の従業員達は一目散に東京を後にした。
ちなみにこの先生、先日NHKの大河ドラマ「平清盛」に出演し、「松山ケンイチ」の頭を剃髪した人物である。

さて家族は田舎に帰したし、少ないが何人かの知人は信じてくれた。その人達の命を救う事が出来たと思うと、何となく、良い事をしたなという満足感と、チョットしたヒーローにでもなった様な気分になっていた。
さて、大晦日を一人で過ごしていた時、電話が鳴った。
「あなた、そちらはどうですか」
心配する女房の声だ。
何も変わらない事を告げ、新年を迎えた。
「間もなくだ、間もなく巨大地震がやってくる」
自分也の予防は済ませた。会社においてあるパチンコやスロット台は、全て床に降ろして来た。パソコン等も降ろした。ガス栓も締めて来た。
家でも家具や冷蔵庫に支え棒を渡した。周りが出火したときの事を考え、三階のベランダの水道に、長いホースを接続した。いざとなったら、家を守る為に屋根に登り水を撒き続ける覚悟だった。
「さあ、いつでも来い、大地震め!」ってな意気込みだ。

しかし、しかし! あーあ、待てど暮らせど一向に揺れない!
皆さんも読まれていて気付いた通り、その頃に駿河湾沖に巨大地震が来ていたならば、3.11の時、既に浜岡原発は稼働していなかったはずだ。
女房は優しく、「良かったわね外れて」と外れた事を喜びながら慰めてくれた。
まずい、会社に行けば笑い者、この話を信じなかった人は勿論、常務や散髪屋の先生達にも何を言われるやら・・。
その後は皆さんの想像にお任せする。その後、地震の話が出るたびにこの話が持ち出された事は言うまでもない。

コラムとしては随分変わった趣の事を書いてしまったが、いかがだろうか、予想なのだから信じるも信じないのも貴方自身である。
この文面をもし串田氏が読まれても決して気分を害さないでほしい。八ヶ岳南麓天文台の研究を今でも応援しているつもりだ。
この時、外れた事も文面中に有る通り「難しい事を行っているのだから、簡単に予想を的中出来るはずも無い」と、なんとも思っていない。
しかし、随分と研究が進み精度が上がっているという中での今回の発表。コラムという形で少しでも警鐘を鳴らす事が出来たればと思い書かせてもらった。
15年前と同様に信じている私は、皆に雑誌の記事を見せ、「ほらこんなに大きな地震がくるんだぞ、近畿圏から脱出した方が良いよ」と言う事だろう。
予想が当たった方が良いのか、また外れた方が良いのか。
私が信じようとも信じまいとも地震は遅かれ早かれやってくる。であれば、少しでも犠牲の少ない方が良い、と思っているのだが・・・。

2012/12/15

前回は「世の中から人のいらなくなる世界」について書かせてもらったが、今回は香港市場に上場したダイナムを中心に書かせてもらおう。
まずは上場によって得た160億円をどう使って行くのだろうか、と言う事。
これだけの巨額マネーが返済義務の無い金なんだから自由に使いまくっていい、と言うものではない。もちろんダイナムがそんなレベルの低い考えで上場した訳ではない。
ちょっとだけ視点を変えて話を進めよう。ダイナムの事ではないが、公開していない会社ならば、会社の決め事は社内で決めれば良かっただろう。株主がいなければ、社内で決めた事を誰かにとやかく言われる筋合いは無い。だが株式会社であり複数の株主がいたならば(代表が1人で持っているケースも多い)、社長の上に株主総会があるというのが図式であるから、株主総会では、業績を伸ばせなかったり、配当が少なかったりして株主を納得させる事が出来なければ、社長解任が多数決で決まってしまう、というのも世の中ではしごく当たり前の事ではある。まあ、複数の株主といっても身内同然の人達で固めていると、こういうことにはならないのだろうが。
だが上場してしまえば、数多くいる投資家に対して帳簿を開示し、配当を与えて行かなければ社長が解任されるという事にもなりかねない。
儲かってもいないのに社長がベンツにでも乗ってたりしたら、ガンガン文句を言われてしまうからね。
まあ今まででも、税務署には何年かに一回は帳簿を根掘り葉掘りと調べまくられてたり、銀行からの融資を受ける時は、直近三年分の帳簿、金銭貸借表等を提出しなければならなかったぐらいの気苦労はされた事だろうが。

業界の話に戻すと、ダイナムは間違いなくM&Aを行ってくるだろう。パチンコユーザーが1,200万人程度に下がってしまっては、営業を続けて行く事が困難になっているのは、なにも単店だけに限った事ではない。中堅どころのホール経営者でもこの先を憂いている方は決して少なくないだろう。
そういった経営者に巨額マネーを持ったダイナムが買い取り話を進めて行ったなら・・・。
まあ、想像するのは勝手なのでこのような事を考えている次第である。

弊社の会員様は、セキュリティにも強い関心を持った立派な経営者が多いのだが、それでも昨今の現状、今後の展開に対して悩まれている方は多い。
世界中を旅行して思う事は、都心部になればなるほど、どこも同じ様な顔つきになってしまう。マクドナルドがありスターバックスがあって。アジアの都市の多くではユニクロ、大戸屋までもどの街に行っても見かけてしまう。
同じ様に日本中の街に、同じコンビニ、居酒屋、ファーストフード店、ガソリンスタンドが並ぶ。

どのホールに行こうと遊技台が同じものしか無いのも、ホール毎の差別化を難しくしているが、看板まで同じになってしまってはいかがなものか。
経営努力により、多店舗展開をされている方々を批判する気は毛頭無いが、街にはそれぞれの個性があった方が良いのでは、等と憂いてしまうのは小生だけか。

ちなみに弊社もある監査法人から、「中野さんのところも上場したらどうですか」と投げかけられた事が有る。「え! この程度の規模でも上場出来るのですか?」「もちろん新興市場なら出来ますよ」との言葉に驚いた事を思い出す。
しかし、まず一年目に数千万円、上場までに1億円以上の金が必要と分かり、断念した次第だ。まあ、「創業者利益が数億円見込めますよ」と言われても、それが会社の為になることなのかどうかすら当時は良くわからなかった。
実は断念したのは金の事ばかりではなかった。当時「ホリエモン」なるやつが、粉飾詐欺で逮捕された事が切っ掛けとなり、上場基準についても見直されることになったからである。
あの時「自分の会社が上場出来る」という、甘ーい言葉にその気になって数千万円を投じていたら、おそらくそこで上場断念となり、数千万円の金はただ捨てただけ、と言うことになっていたであろう。
そう考えれば、『ホリエモンに感謝?』である。

2012/11/25

「スカイツリーへの世間の関心は想像以上だ!」と運営する東武鉄道は言っている。う~む、凄い鼻息だ!
11月21日の、日経新聞の記事だから読んだ人もいるだろう。もう少し記事を紹介しよう。
東武鉄道によると、タウン(東京ソラマチ等を含む)来場者は9月末で2095万人。開業後一年の想定来場者を3200万人から4400万人に上方修正した。

だってさ、凄いよな。タウン内の「東京ソラマチ」や「すみだ水族館」も凄い人盛りだって言うから、これまた万々歳ってとこだろう。

しかしチョット待てよ。本当にみんながこの恩恵を受けているのだろうか?
記事には、「地元客奪われ商店街打撃!」とも書かれている。
つまりすぐ近くの十間橋の約60店舗では、「東京ソラマチに客が長時間とどまってしまい、商店街まで足を伸ばしてくれない」とのことなのだ。
さらに、観光客が立ち寄らないだけでなく、「東京ソラマチ内の生鮮食料品店が夕方になると値引き販売を始める。この影響で地元客が流れてしまっている」
と言うのだから、地元の人にとっては、ただ恨めしいだけの「デビルの塔」としかスカイツリーが見えていないのではないだろうか。
何事にも”光と影”がつきものだが、地方に行くと、地元の商店街の多くが店を閉ざしてしまっている。これは大型郊外店に客を奪われてしまっているからだ。思い起こせば、「大店舗法」なるものがあったのはいつの日の事か。

大型店舗の出店の際、地元商店街に対し、「大店舗法が有るので夜の7時までしか運営しません。ですから地元の商店街の皆様とも上手く共存出来るのです」と説明をし、反対派を押し切りオープンした。そして、舌の根も乾かないうちに「大店舗法の改正により、夜八時まで営業出来る様になりました」
さらには「大店舗法が廃止になりました」等と自分たちの都合で勝手に変えて、地元商店街を廃業に追いやった悪法である。
まあ、こんな簡単な説明では説明出来ない程、色々な事が混ざり合っているので、興味が有る方は「大規模店舗法」について「Wikipedia」ででも調べてくれ。

もう少しだけ紙面を借りると、大店舗法で守られていたはずの大手百貨店も、過去にはリーマンショックや他の不景気要因の為、合併等をして凌いで来たが、ついにネット通販の荒波に持ちこたえられそうにない。
楽天が約1兆1000億円、アマゾン約5000億円、ヤフー約3000億円、アスクル約1300億円と巨大化して行く中で、さらにリクルートまでが参入を表明して来た。電子書籍「キンドル」が始まり巷の本屋もどうなっていくのか。
ネットが充実した事は我々の生活を変え、豊かにしたと言っていいのかもしれない。しかし、本当は人間の要らない世界に徐々に作り変えられているのでは、と思うのはオレだけか。

2012/11/15

コラムだからとりあえず自由な題材という事なのに、いつも業界の事ばかり書いてはつまらない。かといって、前回の「アメリカセキュリティ視察」の様な凄い体験ばかりしているわけでもない。あれぐらい凄い話だと、読書のみんなも飽きさせないだろうが。今回、本当はうちの飲食部門の初研修旅行について書こうかと思ったんだが、確かに、たったの二日間でも沢山の方々と会った出会いは、読んでくれれば面白いものだが、多分みんなの興味を引かないだろうからやめる事とした。

さて、「なんについて書こうかな?」と悩んでみたが、一杯有りすぎてしまう。
例えば、今流行っている電波ゴトなんてのも面白いだろうし、ショートゴトを解説すればお面白いと思う。しかし、それは「ベストアンサー」の仕事であって、コラムはもっとオレの勝手な感想文や私的なものであっても良いんじゃないかな、と思っている(思い始めた)。
だから書きたい事を書いて、読みたい人が読めばいい、それがコラムというものだ、等と悟りを開いてしまったのだ。
で、先の社員旅行とも思ったがこれは次回にしておいて、今回はゴルフコンペについて書きたいと思う。
あくまでもオレの勝手な感想文なんだから、批判なんてしないでくれよ。
人の目を気にしてか書き始めたら、そこそこの表現や言葉遣いとなってしまって、面白くも何ともない文章になっちまうからな。
これは、今後も通じるオレの考え方だから、読んでくれる人は理解してくれ。

では改めまして今回のコラムは「ゴルフコンペ」について書く事にしよう。
「なんだよゴルフか」なんて思わないでくれ。なんと言っても、昨年は震災の影響を受け、ゴルフコンペが激減したんだからな。
やっと今年の秋のシーズンになり、一段落したという事でコンペが賑やかさを取り戻して行った。でもその全てがチャリティーコンペで、やはり名目は震災被害者や両親を亡くした孤児に送る、ということになる。
それはとても素晴らしい。
かくいうオレも、信じてもらえないかもしれないが、世界の5つのボランティア機構に毎月寄付をしている。それほど威張れる額ではないが、少しでも役に立ててほしいと思っている。
ちなみにオレの支援している団体の一つに「チャイルドスポンサーシップ」というところがあり、オレの支援を受けているフィリピンの男の子が今月(11月)誕生日を迎えるので、バースデイカードを送ったところだ。彼は誕生日だからといって、生まれてから一度も”お祝い”をしてもらったことがないとのこと。
たかだか一枚のカードだが、彼が喜んでくれればと思って送らせてもらった。

おっと! オレの得意な「横道に逸れる」って言う奴だな。いつも社員達から「社長、逸れてますよ!」と注意をされてしまう。

さて、全国で動き回っているのでゴルフコンペのお誘いを受けることが多い。と言っても、既に震災前から冷え込みのきつくなっている業界では、以前の様な大型のコンペは殆ど見られなくなってしまった。
五年も前の頃なら、春や秋のシーズンでは100名を越したり、プレー代を持ってもらえるなんてのは当たり前だった。
県遊協さんからのお誘いも多かったのだが、みんな控えてしまっている。
良いか悪いかは別にして、少々寂しく感じるのはオレだけか。
まあ、平日はどちらにしろ忙しいのだから、誘われても断るときの方が多かった訳で、そう考えると気が楽になったとも言える。

今回は秋田県遊協さん、日遊協さん、岐阜の志心会さんからのお誘いに参加する事とした。ただ、志心会さんは、主催される「WINグループ」の「岩本会長」から随分と以前からお誘いを受けていたので、即答で「行きます」と答えたのは良いものの、なんと秋田県遊協さんからのお誘いがその前日で来てしまったのだ。
誰が考えても、秋田のコンペの翌日に岐阜のコンペに参加するなんて事は、絶対に不可能だから、後からお誘いを受けた秋田県遊協さんをお断りする、と言うのが常識判断だろう。
しかし、秋田県遊協さんも過去に三回参加させていただいており、今回は三年振りで新理事長に変わった事も有り是非参加をしたいと思ったのだ。
そこで、秋田のコンペ終了後に岐阜まで行ける手だてを考える。もちろんゴルフバックを送る訳に行かないから、右手にゴルフバック、左手にスーツケースという出で立ちで移動しなければならない。

「社長、秋田新幹線で東京まで戻り、東海道新幹線に乗り継いで名古屋まで行ったらどうでしょうか?」
「で、何時間かかるんだ?」
「秋田発17時09分で、名古屋に22時56分です」
「それから岐阜に向かうのか? 名古屋駅近くのホテルに泊まっても、朝は6時前には出ないと間に合わないぞ」
「そうですよね、では飛行機でどうですか?」
「どれだけかかるんだ?」
「秋田空港発18時35分→羽田→品川→名古屋→岐阜(犬山のホテル)ですから、名古屋に22時30分、ホテルには24時前ですかね」
「馬鹿野郎、そんなことしたら死んじまうだろ、本当にもう手立てはないのか?」
「う~ん、もう無理っす!」
「仕方ないな、では秋田県遊協を断るか・・。待てよ、お前秋田からセントレア(中部国際空港)行きを調べたのか?」
「乗り換え案内で調べても出ないんですよね、あれ? 秋田空港の時刻表を調べたら有りました!」
「あったか! で何時なんだ?」
「16時20分です」
「え? ゴルフ場から空港までは?」
「ゴルフ場に確認したところ、約30分とのことです」
「そうか、出発20分前には着いていなければならないから、3時30分にゴルフ場を出れば間に合うな」
「いや~、それは危険です。余裕を持って3時15分には出なければ危な過ぎますよ」
「それはそうか、でゴルフのスタートが・・・、これは一番スタートでもギリギリじゃないか」
ゴルフは上がって来てアテストをして、出来れば風呂に入り着替えをしたい。そう考えると30分前には上がらなければならない。
となると9時前のスタートでなければならない。しかし、案内書を見ると一番スタートでも9時だったのだ。
「まずいな、でもなんとかなりそうだな。県遊協さんに事情を説明して、一番スタートをさせてもらえるかどうか聞いてくれ」
秋田県遊協さんは理解をしてくれ一番スタートとさせてもらった。

当然秋田まで行くのだからコンペに参加だけというのはもったいない。盛岡や秋田市内を営業して回り、それからのコンペ、もちろん練習もする暇もないが、お陰さまで久しく会っていなかった方々に会ったり、非会員の方が会員に入会してもらったりと、営業的には成果をしっかりと出す事が出来た。

「ついに明日はコンペだぜ、どうすんだよこんなやっつけ本番で・・」
と嘆きながら、一緒に行っている竹中と川反(かわばた:秋田市内の繁華街)で「コマイ」に「ハタハタ」、そして純米酒に舌鼓を打ちながら、”まあなる様になるさ”ってなもんだ。
流石にそれ以上は飲み歩かず、早々にホテルで休む事とした。
次の日は生憎の雨。
「雨だと進行も送れるんじゃないだろうか」
心配するオレをあざ笑うかの様に雨脚が強くなって行く。
前半はなんとかこらえて、そこそこのスコアで回る事が出来たが、雨脚が強くなった後半はもうメロメロ! 寒いし気は焦るしゴルフになりません。
しかも、ヤバいヤバい! 前半は順調だったペースも後半はノロノロとなってしまった。雨だから仕方ないが、途中から15~16番当たりで引き返す事はかのうだろうか、とキャディに相談する始末。
キャディは、理解しているのかしていないのか笑っているだけ。
ハラハラドキドキで結局ラウンド終了。上がった時刻はなんと3時ジャスト!
アテストすると同時に風呂場に駆け込み、体なんて洗ってられません!
お湯に飛び込み一分もすると直ぐに体を拭き着替え始めた。
それを見ていた同伴者が、「気をつけて行ってらっしゃい」と温かくも、呆れ顔で見送ってくれた。
残り5分! 清算を終えるとスーツケースに入りきらない荷物をゴルフバックに詰め込み、カバーをかけている頃に竹中が迎えに来た。
「お前ギリギリじゃねえか!」
「いや~、外で待ってたんですけど、社長が出て来ないので心配して」
「そうか、とにかくこれを車に入れてくれ」
車出発3時20分
幸いにも道路は混んでいなく、空港には予定通り到着。心配する竹中と分かれ空港カウンターへ。
「よかった、間に合ったぜ」
短いフライト時間だが、直ぐに爆睡してしまった。

さてセントレアに到着。ここからレンタカーを借りて犬山まで行かなければならない。
夜9時、犬山到着
目の前の居酒屋で食事を済ませ就寝。
翌6時に起床。ゴルフ場に7時に到着。受付は7時半だからほぼ一番乗りであった。
ここでは晴天の最高のゴルフ日和。ただ、グリーンが雨で重かった秋田から10ft程もある高速に変わってしまった為、入らない入らない。なんとか前半終了間際からタッチが会い始めバーディ二個!
ダブルパー二個とバーディ二個が見事に新ペリアにハマり、72名中5位でゴルフシューズをゲット。
まあ、岩本会長に「東京からご苦労さんです」と言われ、「いいえ秋田からです」と言うと、目を丸くしていた事が印象的だったな。

日遊協さんのコンペは、可もなく不可もなくで、130人中20位で、商品券とジャガイモ10kgをゲットした事位か。
ちなみに、パーティにも出なかった秋田県遊協さんのコンペでは、二週間あまりも経った先日、「ドラコン賞」を送っていただいた。
なぜか秋田では良く飛んでいた。『秋田は北に有るし、太平山CCは山の中だからかな?』なんて思いながらラウンドしたけど、思いもかけなかったドラコン賞を貰えるんて無茶苦茶に嬉しいゼヨ!

ゴルフを毎日できる身分ではないが、こうして見知らぬ人達と触れ合う事の出来るゴルフは、年も関係なく、そして生涯にわたって出来るスポーツとしていつまでも愛して行きたい。いつか息子と孫と三世代で回るのが夢なのだが・・・。

2012/10/15

さてさて今回のコラムを書こうとしていたところに、丁度いい具合にコラムについてのメールが届いた。決して内容は嬉しくなる様なものではなく、どちらかと言えばお小言をも貰ったという類いのものである。
その事を関係ない皆に言ってもしかたないが、それに関して良い機会だから一度まとめておきたいと思う。

元々、ベストアンサーにコラム、そして警鐘も「ジャンバリ.TV」からの依頼で作成され、オレやAPは協力をさせてもらっている、という立場にある。
コラムやベストアンサーは、オレが書いているのだからオレの勝手に書いている、とはいかないのだ。最初にジャンバリに原稿を送ったとき、「こんなに講師風に喋らずに、もっとくだけた感じで出来ませんかね」だった。「そりゃあいいですよ、お望みならなんなりと」と言う事で始まった訳です。まあ、自分としても新しい境地が開拓出来るかなという興味もあり、今までの文面と全く口調を替えて書き始めた。
もちろん、それについては賛否両論あってしかり。読者の意見を聞き入れるのも良いだろうし、無視をして自分の書きたい様に進める事も良いんじゃないのかな。元々、このサイトってマニアックな人達の集まりだから、万人受けする文章を書き連ねたところで、もっとつまらない文面になると思うけどね。
世の中には「ワンピース」や「村上春樹」が嫌いな人だっている訳で、それをとやかく言っても始まらないだろ。ちなみにオレはワンピース全巻を3回読破しているし、村上春樹に至ってはデビュー作「風の歌を聴け」からほぼ全作品を読んでいる。でも「ノルウェイの森」は大嫌いだよ。なんであんなに辛気くさい村上作品が売れるのか、全く理解出来ない。あ~あ、こんなことで怒らないでくれよ。「羊をめぐる冒険」で、「日本人でこれだけの感性で小説を書ける人が出て来た!」と大感激し、「1Q84」では、久々の長編もので村上ワールドがギンギンで、涙が出る程嬉しくて、と言うくらい大好きだからね。
まあ、しっちゃかめっちゃかになってしまったけど、ジャンバリで、全く自分の作風と違うタッチで書いているのは、最初の思惑通りに自分の中では新境地を開拓しているって言うくらいの気持ちなんで、まあ温かく見守っておくんなさい、よろしく!

2012/09/15

チョット今回はパチンコ業界から離れて、世間一般に目を向けてみよう。
泥棒には色々あるよな。強盗、ひったくり、空き巣等か。その中の侵入事件を取り上げてみる。空き巣もその内に入るのだが、都内の一般家庭に侵入した事件の内、空き巣は42,1%と半分にも満たないのだ。

警視庁発表 侵入事件 うち空き巣 空き巣の占める割合
平成19年 13,145件 70,13件   53,4%
平成20年 11,434件  6,258件    54,7%
平成21年 10,770件  5,595件    51,9%
平成22年  9,415件  4,540件    48,2%
平成23年  8,042件  3,382件    42,1%
全国   107,192件  昨年比“6,7%

年々侵入事件は減っている。その理由は後述しているので最後まで読んでくれ。空き巣が減っているってことは、つまり人がいても泥棒はやってくるということ。年寄りが留守番をしていて殺されたり、女性では強姦なども絡んで来てしまう。さらにもう一つの傾向として、4階以上の高層階で起きている事件に注目してみたい。最初この数字を聞いて信じられなかったが、なんと36%と最も高いのが鍵の掛け忘れによる侵入だった! 馬鹿も~ん鍵かけるのは常識ダッペ!!
「マジかよ! ピッキングじゃないの、サムターン回しじゃないの?」なんて思った人、古い古い。時代はドンドン変わって行く。ちなみに二番目は、窓からの侵入で35%。この二つで70%を超えている。ちなみにサムターン回しは、わずか1,2%、ピッキングに至ってはたったの0,5%と大減少しているのだ!
これについては、鍵の最大手“M社”のピッキングの実験をオレがやったり、サムターン回しを“科捜研”に教えたのもオレなんだから、国民栄誉賞とは言わないが、紫綬褒章、う~んこれも言わないが、せめても野田首相から(同学年のよしみで)表彰状くれても良いんじゃないの? と突っ込みたくなるってもんだゼ!
話を戻して、平成12年の窃盗事件は213万件というとてつもない数字。そして侵入事件は30万件、その内ピッキング事件は10%の3万件もあったんだから、野田首相、表彰状をマジに考えて下さいよ(まだ言ってる)。
そうそう、これも言っておかなきゃな! 窓から侵入は最上階がとても多くやられている。「私の部屋からの眺めは最高よ」なんて、風呂上がりにガウンをまとい、ワインを片手にベランダから東京スカイツリーを見ている彼女! そのまま窓を開けたままにしておくと、泥棒が侵入してくるぞ、注意しろ! っていくらこのコラムで叫んでみても、そんなセレブな女がこんな裏サイ・・、おっと失礼、なんかお読みになられませんですよね、なんてな。
昔早稲田界隈を震撼させた「目白の強姦魔」も、マンションの二階以上を狙っていたしな。窓ガラスを割られたときに発報するセンサー等、自分の身を自分で守らなきゃあ、いかんゼヨ!

2012/08/25

いや~、ついにアメリカ視察の連載も9回で終わっちまったぜ。とっても寂しいぞ、誰かファンレターでも送ってくれってところだがな。次のコラムからはゴトについても書かなきゃならんゼヨ。

と言う事で、最近のゴトはまたまた凄い事になって来たな。サミー系、山佐系のショートゴトもそうだし、サブ基板の交換も新台からついてたケースもあって、店側の対処ってどうすりゃいいんだってところだから、困ったもんだぜ。

勿論、導入当初からうちの検査部が検査していれば発見出来るんだが、全てのホールをぜ~んぶ守るってのは不可能だ。少なくとも、チョットでもおかしいと思ったらHPを見て確認、そして相談ってこと。

こんなにクソ暑い日が続いているのに、ゴト師達は夏休みを取らねえのかよ!?
ん? 夏休みこそ稼ぎ時だって、まあそう言われればそうだな。人類が総出であちこちに動き回ってるんだから、常連客かどうかなんてんじゃ、判断出来やしないさ。じゃあ、盆休みも終わって涼しくなったら一段落するのかって、そんな油断をしているとつけ込んでくるから、こちとら一時も気の休まる日もねえってもんだ! と何故か、江戸っ子風になっちゃったな。

まあ、これだけ暑いんだから頭の中がおかしくなってもおかしくない、ってか?

話は変わって、諏訪湖の花火大会見た事あるかい? 凄いぞ! なんと4万発ぜ。隅田川や長岡でも2万発だからな、その倍の花火が二時間の間に連発されるんだから、そりゃあ凄いなんてもんじゃないぞ。
オレは湖上の船着き場で見たが、目の前で繰り広げられる花火は騒然絶後!

その中でも、最後の湖上スターマインは湖上で爆発するから半分しか見えないんだが、後半分は湖上に映ってるっていう演出なんだぞ。それが諏訪湖の端と端から近づき合って、最後にくっつくんだぜ。
これが「キス・オブ・ファイヤー」って呼ばれてるんだ。そして花火がキスをした瞬間、頭上にもこれでもかってくらい花火をぶっ飛ばし、湖上でスターマインが、頭上で尺玉が、ドッカンバッカン! その迫力たるやなんたるや!!

と素晴らしい花火を堪能したのは、なんと50万人なり、凄え?!
どうだい、ちょっとくらいは残暑が和らいだかな?

2011/12/13

坂本龍馬の生まれた国に生まれた以上、「男なら、こじゃんと大きな事をせんといかんゼヨ!」と幼い頃から勝手に思い込んでいた。

中学時代は、空手、柔道、そして相撲(?)と格闘技を愛しつつ、家にはドラム、ギター(三本)、ベースに凝っていたが、遠く離れた高校(一応田舎では一番の進学校)に下宿をしながら通っていた頃、フォークソングブームがやって来た。「分野が違う」等と思っていたが、周りにギターの引けるやつがいなく、なぜか“先生”となりギターを広める。

いつしか持っていたエレキギターもフォークギターに変わってしまい、なんと高校時代にラジオに5回も出演してしまった。

ちょっとした有名人なのだが、その反面、タバコに麻雀、その他ありとあらゆる不良学生のする事は全てこなす程になってしまう。これ以上は人格を疑われてしまうのでやめておこう。

大学も「こんなところに居ちゃあ人生の無駄じゃ!」と2年で辞めてしまった。その後、色々な営業経験を積む一方、OA関係の仕事中に解析なる事を知り、またまた30手前にして「人に使われてちゃあいかんゼヨ!」と脱サラし、パチンコ攻略法なるものを開発していた。

ただ、当初は一生懸命働くパチプロが喜んでくれるレベルだったが、次第にやくざや中国系等が言い寄ってくる様になり全てを辞めてしまう。

しかし当時知り合っていたある攻略本の編集長から「なにか書いてほしい」と依頼があり、「攻略法等を書くのはお断りするが連載小説なら書いても良い」ということから、攻略プロが全国を行脚する「パチプロ放浪記」を始めた。

その最中に他の攻略紙からも「うちにも違う題材で小説を書いてもらえませんか」と依頼があり「回胴無頼帳」を開始、当時は二誌に合計5年間ほど書いていた。

その頃、俺の運命を変える出会いがある。「なんとかうちの不正を防止したい」と、ある大手チェーンの常務が私を訪ねて来た。

その熱意にほだされ、東京の繁華街のあるチェーン店のビルの上で店長達を集め『不正防止講習会』を開いた。

その後、数店を抜き打ちで検査を行った。その結果を言う事は出来ないが、どこでどう伝え聞いたのか、私のところに数社から同様の依頼があり、「いっその事これだけ困っている人達がいるのなら助ける会社を作ってみよう」と平成8年に設立したのが(有)エーピー総研(現在の(株)エーピー総研)だった。

ちなみにエーはアミューズメントのAで、ピーはパチンコのPである。今では手広くやらしてもらっている事から、「アドバンスド・パフォーマンス」の頭文字としている。