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*出発
成田空港へは集合の10分前に到着した。
『E』と大きく書かれたカウンターの入口前で待っていると、今回の視察を企画した、光文社の山崎喜宏氏がさっぱりとした姿でやって来た。いつも髭ぼうぼうの姿しか見ていないので数歳も若く見えてしまい、思わず吹き出しそうになった。
彼は先輩にあたる田口氏(後述)と数年前から、カンボジアに井戸を掘る支援を続けていた。
『特定非営利活動法人 カンボジアの健康及び教育と地域を支援する会(Support for Cambodian Health,Education &Communities)』略称『SCHEC』の理事である。
もちろん私も支援を行っており、正会員の一人でもあります。
続々とメンバーが集まって来た、と言ってもわずか六名だ。
この時にはまだ私は知らなかったのだが、一日早くプノンペン入りをしている四人と現地で落ち会うことに
なっており、全員で十人ということになる。
まず成田で同乗する他のメンバーを紹介しておこう。
月刊「中央ジャーナル」主幹 福田氏 同 会田編集長
ジャーナリスト 伊藤氏 そして、「SCHEC」の代表理事でもあり
ジャーナリストでもある 田口氏だ。
さすがに旅慣れているのは私だけではなく、皆さん中々の強者(旅をする上での)であるとことは、その格好や荷物の大きさを見れば容易に想像がつく。
機内に持ち込める大きさのスーツケースに4泊分の荷物を詰め込んでいるので、荷物チェックのレントゲン前に並んでいる人々を横目に、さっさとチェックインを行った。
外国では、乗り継ぎの間に荷物が紛失してしまうという経験や話を聞いたことがありませんか?
実は私はその実体験者で、数年前に飛行機を乗り継ぎ成田空港に到着した時に、自分の荷物だけが降りてこなかったことがありました。「これは大変なことになったぞ!」と危惧したのだが、幸いたった一日遅れで家に届けられた。外国に行くときには荷物はコンパクトにして、出来るだけ持ち込める大きさにするべきだとつくづく感じたものである。
今回はタイのバンコク空港経由でカンボジアのシュムリアップ空港に向かう。
出来るだけ荷物を預けることを避けたかったのは、私だけではなかったようだ。
手続きが終わると普段時計をしない私と山崎氏は、2千円ほどの腕時計を買った。とてもじゃないが高級腕時計などをして外国へ行くと、泥棒が気になって仕方ない。使い捨てのつもりでこの程度の時計を買って旅行をするのは、なかなか良い方法でお勧めである。
さてさて、さすがに日本を離れるとなると最後に日本食を食べたくなり、朝食を済ませてきた私も山崎氏につきあって蕎麦に箸を伸ばした。そして機内へと乗り込んだ。
先ほど買った時計の針を2時間戻した。
未知なる国への熱い希望と期待で胸が膨らんで行く。
AM11時出発。こうして旅が始まった。
PM16時バンコク空港到着(日本時間PM18時)
まずバンコク空港に到着し乗り換えの手続きを行う。
これは田口氏が手慣れたものなので、すっかりお任せである。
バンコク空港には、乗り継ぎを待つためと思われる人々が通路に座り込んでいた。傍目には雨宿りをしている風にしか見えない(おっと失礼!)。
女性の前のどんぶりの中には、お茶漬けらしきものが入って湯気を立てていた

飛行機の出発を待つ人々
同じ様な人達が数十人は空港内にいた。 |
「どこでお湯を貰ってきたのだろうか?」などとくだらぬことを考えていると山崎氏から、「バンコクエアは、ロシアの古いプロペラ機を使用しているので覚悟しておいた方が良いですよ」と念を押された。
YS11と言う日本製のプロペラ機には、今でも北海道などで利用している。
『さぞかし、それより凄いのだろうな』と勝手に想像を膨らましながら滑走路へ向かった。
そんな思いは杞憂にしか過ぎなかった。
大変綺麗な飛行機で、機内もまっさらで新機と言えるほどだった。
「おや? 山崎に騙されたかな?」と私が思ったのを山崎氏も気づいたのか、「いや〜、去年乗ったときは本当に汚かったんですけどね〜!」と言い訳けがましい説明。
ま、どちらでも良いので信じることにしておこう。

機内に乗り込む福田氏
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一時間少々のフライトを終え、シュムリアップ空港に到着した。

シュムリアップ空港
他の日本人客も見えたが本当に小さな空港だ。 |
*シュム・リアップ、ガイダンス
シュム・リアップ(Siem Reap)と言う名のこの町は、カンボジアの首都プノンペンから北西へ約250km、飛行機で約45分のトンレサップ湖の北側にある町だ。この小さな街がアンコール・ワットへの拠点となる。 はるか昔から歴代の王が都城を築いた地で、町の周辺には数々の遺跡が点在している。
アンコール・ワットへは街の中心部から約7km、車で約10分の距離。
国道6号線を東に約15km行くとロリュオス遺跡群が、南へ約16km行くとトンレサップ湖に着く。
町は南北に流れるシュムリアップ川を挟んで両側に開けている。
公共機関や政府の建物が多いのは川の西側で、南北に走るシヴォタ通りがメインストリートだ。
この通り沿いにレストランやホテル、ゲストハウスが並び旅行者の姿も多い。
川の東側になると民家が多く、細い道がはり巡らされている。(ただの畔道?が広がっている)
日本からの直行便がないので、我々のようにバンコクかプノンペンを経由するのが一般的だろうが、中には節約旅行をしている外人などは、ピックアップトラックを利用している。
最初見たときには、汚いトラックの荷台に綺麗な白人女性が、乗っているのにビックリしたものだ。
市内から国道6号線を東に4kmの所にあるピックアップトラック乗り場や、橋近くのガソリンスタンドから、プノンペン、バッタンバン、シソポン、ポイペト行きが、毎日運行している。
プノンペン行きは、料金が荷台で3US$〜、車内が7US$〜。所要約7時間の長旅となる。
しかし、大抵はダイレクトに行くことは少なく、シソポンで乗り継ぐ場合が多い。
シソポンまでは、それでも約2時間30分かかるので、とても私にはチャレンジする勇気はないが、どなたかチャレンジしてみてはいかがだろうか。一生の思い出となること請け合いである。
もう一つの手段としてバスの利用がある。
プノンペン行きが所要約7時間、料金が6US$。またバンコク行きもあるが、途中の国境で乗り換えることとなる。トータルで11US$。所要約10〜11時間。こちらはさらに勇気が必要となりそうだ。
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