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2001/02/18発信:一般向けニュース
月刊セキュリティ研究 2001年・3月号 発行所/JSN出版局 発行人/久保田洋次からコラムの依頼を受け、先日行った「長崎県遊技場協同組合」での講演会の模様を掲載した。

 本誌の中では講演会の模様の写真も掲載されているが、すでにHP上では掲載しているのでそちらもご覧いただきたい。 「長崎県遊技場協同組合」での講演会の模様

 

本年度第一回目の講演会に招かれて

 1月23日、長崎県遊技場協同組合青年部主催にて、弊社として本年度第一回目の講演会を、空港のある大村市に最近で来たばかりのイベント会場「シーハット大村」にて行った。

 会場も最新設備を誇るだけ有っておしゃれな外観だが、さらに会場の後ろに広がる大村湾の美しさは、空を優雅に飛ぶ海鳥や白波を上げながらゆっくりと右から左へと進んで行く漁船などと相まって、海の近くで育った私の胸を、それだけで少なからず打つものが有った。

 だが、ひとたび視線を会場入り口に戻すとそこには、「ゴト師対策ネットワークセミナー」と書かれた縦看板が……。せめて出だしの文字を「セキュリティ」とか「不正防止」などとしてもらえれば、美しい風景と現実とのギャップも、少しは少なく感じる事が出来たかもしれない。

 ま、講演会の内容はそのものずばり「ゴト師対策」なので、決して間違っているわけでもなく、パチンコ業を営む法人数としてもそれほど多いとは言えない(約60法人)長崎県にあって、240名に及ぶ受講者が集まり、大盛況と呼べるほどに活気ある講演会だったのは、何も私だけの力でなく、青年部の方々の尽力に他ならない。この場をお借りしてお礼を申し上げる。この模様は弊社のホームページ(以下HP)にてご覧いただくことが出来る。

 

講演会では二つのポリシーをモットーに

 去年だけでも、小さな講演会や、ホール経営者が個人的に自分のグループだけで講習会として呼ぶケースなども合わせると、約30回程になり、受講生も4,000人近くになる。 北は札幌・帯広、南は大分・福岡などなど各地に散らばる。

 講演会を行うにあたって、最も頭を悩ますのが、実は先に書いた「題目」である。

 大抵の場合、講演依頼が有ったときに「どういう題目が宜しいでしょうか?」と聞かれるのだが、私自身に名案がなく、「御任せするので、逆に良い題目を考えてもらいたい」と答えてしまう。いい加減に聞こえてしまうが、本当に良い案が浮かばない。そして大抵付けられた題目は「ゴト師達の現状と対策」だったり「不正撲滅セミナー」などである。

 他に週刊誌やテレビの特集に出演したときなども「緊急講演、これがゴト師の実態だ!」から始まり、「パチンコ業界は今!?その実態に迫る!」なんて言うフレーズまで有る。とにかく注目を集めるためとはいえ、少々生々し過ぎていただけない。

 講演を行うにあたっては、私なりのモットーが有る。

  1. 面白くなければ講演会ではない!
  2. 営業目的での自社商品の売り込みはしない!

この二つについては、モットーというよりポリシーに近いと言えるだろう。
 まず1については、受講生の多くがあくびをしていて、資料によだれの染みが付いているようでは、会社に帰って上司に「どの様な内容だったか」と訪ねられても、資料を見せて簡単な説明だけで終わってしまう。

 少なくとも私の講演時間は一時間半以上、平均で二時間は行う。その間絶対に誰1人として寝かせない自信がある。その目安として、講演会終了時に起こる拍手である。

 最初に私を紹介する時にも拍手はあるが、それは単なる義務的であり、拍手をしている人だってまばらにいるだけである。

 それを、終了時の挨拶のときには『割れんばかりの拍手!』にする事が私の目標となっている。少なくとも今までは、全て達成できていると自負している。

 2は、以前受講したあるセミナーでは、まったく『題目』と反し、売り込みばかりで(しかも結構高額な受講料金だった)途中で不愉快で帰ってしまった。勿論残っている受講生の大半は『船を漕ぐ』状態だったのは言うまでもない。
その時から、以前にもまして自社商品だけを褒めたり売り込まないように注意している。

 講演開始時には「商品名が出てくるときは、その不正についての説明に必要だからで、間違って売り込みをしてしまったら、思い切り『ブーイング』をして下さい」と、はっきり主旨を伝えている。

 その他には、実演を多く取り入れていることも、私の特長と言えるだろうう。あまりこの辺りを上手く行ってしまうと、「中野さんって、本当はゴト師なのでは……?」と一生懸命やればやるほど言われることが多くなるが、だからと言って手抜きが出来ないのは性分と言えば性分だが、理解者の方が圧倒的に多いのが救いではある。

 

竹槍での戦いから導き出した電波感知器『パルスレーダー3』

 ここで、弊社の商品開発について説明させていただきたい。

 電波感知器の開発は、まず相手がどの様な電波を使用しているのかを知る必要が有る。例えば周波数や出力は当たり前として、そのパルス幅(電波が飛んでいる長さ)などがある。

 不正電波とは一種のノイズである。ホール内には数知れないノイズが存在している。

 台が大当りをすると派手に点滅を始める電飾から、玉どうしがぶつかり合うために発生するノイズ、店員が使っているマイク、蛍光灯や自販機、そして携帯電話などなど。

 一般的に電波は何か情報が乗って相手に送るものだが、何も情報が乗っていない「キャリア」と言う電波の、しかも非常に短い時間(msec)しか発射されないのだから始末が悪く、ノイズと同じと言っているのが御分かりいただけるだろうか。商品名が『パルスレーダー』(パルス=ノイズ)の所以である。

 ゴト師達の研究とその進歩は恐ろしいほどで、どこまで行ってもきりがなく、「イタチごっこ」と言われるのも無理からず、弊社は、その戦いの最前線を竹槍を持って戦っていると思っていただければよい。そしてその戦いの中から得た知識を商品開発に直結する(しかも非常に早く)ことが出来る。

これも弊社が他社からマネされることのない最大の特色だと自負している。


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